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== 梅染街 ==

飛べない桃色ロップ〈1〉(楔波×和磨×紫亜)

*同性愛描写(♂×♂)
明けましておめでとうございます!
今年もいっぱい遊んで下さったら幸いです。

と云う訳で年初めに一作…
和磨の格好は以前の絵チャで桜桃さんが描いて下さった、ウサ耳服ですv
挨拶に行く時、三人とも夢露さんにお年玉もらってたら微笑ましいと思います。
1話だけの短編の予定でしたが、折角なので次回もう1話続きを。


去年も今年も始まりの瞬間なんて覚えてない。
欲しがる気持ちが滾って、熱を奪い合う最中だったから。
そうして数え切れないくらいの夜を越してきた。
"遊び"としか呼んでくれなくても。



新しい年になっても此の部屋は何も変わらない。
清浄な空気に朝陽が満ちた、天に近い場所。

眼を細めるくらい眩しくても真冬。
素肌には冷たくて、昼近くまでシーツに潜って怠惰を貪っていた。
傍らの体温を離さずに。

クリスマスから年末に忙しかった分、お正月のバイトは休み。
反動でエネルギー切れの身体が重い。
睡眠と快楽に溺れて、去年と同じの寝正月。
いや……、あの時と変わった物なら幾つもある。


黒と栗色の髪が流れて釣られるまま身を起こす。
大きなベッドの中、何も着ていないのは三人一緒。



初めて此処に来てからもうすぐ一年になる。
通うのが日課になった去年の秋頃、二人から同棲を切り出された。
理由は「便利だから」の軽い一言。
愛玩動物として飼うつもりなのか、住み込みの召使いなんだか……

そんな曖昧な状態で早数ヶ月。
迷わず荷物纏めて此処に来た、僕も僕だと思うよ……本当に。

少し切なくなった申し出なのに、嬉しい気持ちはもっと大きくて。
相変わらず此の双子には勝てた例し無し。
知ってて言うんだから狡い。
僕が断れる訳なんて無いのも、一人でドキドキするのも。


必要最低限の物だけで殺風景だった、広すぎるくらいの空間。
三人暮らしになってから、此処も随分と表情を変えた。
ごちゃつかない程度に僕の私物が増えた所為。
飽くまでも落ち着いた色で纏めて、やっと生活の匂い。

越してくる時、置ききれない生活用品は思い切って処分した。
共同生活なら物も一緒に使えば良いし。
此の場合、僕も二人に供用されてるような感じか……玩具として。


さて置き、今も僕の服は貸し出し中。
緩い首元に長めの裾。
身長差があるから、紫亜君には少し大きい。

「また勝手に僕のばっか着るんだから、もう……」
「だって、甘い匂いするし。代わりに新しいのあげたでしょ?」

余った袖から赤い爪先を覗かせて、紫亜君が僕の方を指す。
そりゃ、クリスマスに貰ったけど……
此れしか着る物が無いので、仕方無しに袖を通している。
今の自分の格好を改めて意識すると恥ずかしい。

ウサギ耳のフードケープと、丸い尻尾が生えたサロペット。
上から下まで揃ってピンク色。
長い耳の部分で角も隠れて、本当に縫いぐるみの気分になる。

確かにパジャマ自体は可愛いけどさ。
貰い物でもなければ、こんなの縁無かっただろうと思う。
だって、僕は可愛くなんかないもん……
膝を抱えてベッドの上。



「ほら、そろそろ夢露のとこ挨拶行くで。」
「っん……!」

堅い指先に布の耳を弄られて、何故かくすぐったい感覚が走る。
それだけ今は一体化しているのかもしれない。
思わず変な声が出て、熱くなった顔で俯いて返事を続けた。

「う、うん……じゃ、着替えるからちょっと待ってて。」
「別にそのままでえぇやろ、すぐ隣やし。」
「ちょ……、や、嫌だよ!二人は良くても、僕こんな格好なのに……」
「大丈夫さね、年賀メールで写メ送ったから夢露も知ってるよ?」


所有物でしかない僕の意見なんか、最初から無い。
両腕を絡められて捕獲完了。
二人掛かりで引っ張られて抵抗も許されず。

……好きにしてよ、もう。


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