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== 梅染街 ==

白桃の瓶が開かない〈1〉(楔波×和磨×紫亜)

*性描写(♂×♂)
ハロウィンラスト分もまだアップされる前ですが、11月からの連作を。
キリの都合で最初は短めになってます。
何のネタなのかは次回で…とりあえず、最初から最後までRです(笑)。


夜の部屋の中で圧倒的な存在感を持つ、キングサイズのベッド。
白いクロスを敷いたテーブルに似ている。
身を横たえる時、いつも和磨は皿の上に居る錯覚を起こす。

熱いうちに啄ばまれ、耐え切れず蜜を飛び散らせた。
舐め取る唇は飽くまで冷たく歪む。


全て喰らい尽くされてしまうかのような情交。
いつもならば。
けれど、今日の二人は余韻すら見せず静かに離れる。


「ど……してぇ……?」

まだ刻限は深夜でない闇に、切なげな声で和磨が問う。
吐き出したのはそれぞれ一度きり。

手と唇だけで、それこそ鎮める程度の。
確かに快楽はあっても物足りず。
こんな物で冷めないのは互いに同じ筈、なのに。


「……今日はもう寝てえぇよ。」
「たまには休ませてあげるさね、おやすみ和磨。」

髪を撫でる堅い手、頬に落とされる愉しげな唇。
優しさが余計に素っ気無い。
それきり楔波はソファーへ戻り、紫亜はすぐ隣。
届く筈の距離が酷く遠い。

身体を丸めても、指をしゃぶっただけの蕾が戦慄いたまま。
自分で触れてみても駄目なのに。
思いの外に胸が重くて、瞑った眼から涙が滲む。

たった一口齧られただけで、残された気分。




隙間から光が零れ、カーテンの向こう側は朝。
寝て覚めてを幾度か繰り返しての長い夜が明けた。

浅い眠りの中で嫌な夢も見たような気もするが、忘れた。
起き抜けの巻き毛は癖が目立つ。
手櫛だけで整え、欠伸と溜息の混じった重い声。
バイトの無い週末だと云うのに。
眠る事にも飽きていた和磨がブランケットを捲った。

比較的に時間の余裕があっても、朝食の支度は休めない。
寧ろ、動いていた方が何も考えずに済むだろう。


残らず剥がされた衣服は床の上。
拾い上げようとしたところで止められる。
唐突に和磨の腕を掴む、冷たい手。

「……ッ!」

振り返れば、企みを持つ金色の眼で紫亜が笑う。
引き寄せられて耳元に命令が下った。


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