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== 梅染街 ==

プレナイトグリーンの魚〈5〉(楔波×和磨×紫亜)

*性描写(♂×♂)
プレナイトグリーンの魚〈1〉
プレナイトグリーンの魚〈2〉
プレナイトグリーンの魚〈3〉
プレナイトグリーンの魚〈4〉前回。
私的には最後まで濃いの書けた、かな。
サボり常習ではあるけど結局三人とも学校好きなんでしょうな(笑)。


光量を絞った部屋でも、包帯を解かれた和磨の眼には眩しく感じる。
楔波に唇を啄ばまれて息を吹き返した。
大きく呼吸すれば、混じり合った体液とマスカットの濃い匂い。

身を委ねていた快楽の海から浮上した頃には、もう日付が変わった後。

和磨の瞼に舌を這わせた後、再び柔らかく唇を塞ぐ。
涙を舐めた所為で塩味。
疲れきった全身に心音が響いて、水面を漂っている気分。
シーツの波間、楔波に為れるがまま。


「お腹、熱い……」

快楽の甘さを引き摺って朦朧と、和磨が呟く。
交互に刺し貫かれては注ぎ込まれた。
どちらか判らなくなって、古いパイプベッドが軋む程。

流石に熱くなっているのは和磨だけではない。
どちらが冷房のスイッチを押したのか、微かな機械音で風が送られてくる。
汗で濡れた肌には少々冷えるくらい。
体温を求めて楔波に寄り添い、余韻を味わう。


シーツの上で身体を丸めて腹を擦っていると、後ろで動く気配。
背中側に居るのは紫亜。

シャツを被って身支度していたのは見たが、それだけではなく。
そもそも小悪魔に背を向けていたのが過ち。
不意に腰の辺りを触れられ、震えが駆け上がる。

向きを変えようとしても、楔波に腕を捕らえられて侭ならず。
そのまま片手の尖った爪で双丘を押し広げられた。

遊ぶように円を描いてから、蕩けた蕾に刺し込む。
指ではなく、つるりと無機質な細い物。
其れに覚えがあった和磨は怯えて動けなくなる。

「熱いんでしょ?……じゃあ、もう一本入れといてあげるさね。」
「や、やだ……ああぁッ!また……な、何?」

恐る恐る触れてみれば、双丘に挟まれて例の紐。
紫亜に正体を渡されて今度こそ目にした。
破いた包装紙とプラスチックの筒、それから小さな紙の箱。

初めて見る物でも、凝らした眼で箱を見れば用途は解かった。


「…………タンポン?」
「だから言ったさね、"此処にある物"って。」

正体が判ってもあまり意味はなかった。
状況は何も変わらないのだ。
道具を使う時の紫亜は、いつだって強引で無遠慮。

「いつまで……、こうしてれば良いの?」
「帰ったら抜いてあげるさね、中に出したの吸ってくれるから。」
「僕、男なのに……」
「ん?知ってるさね。」

帰ったら、と紫亜は言った。
あのマンションは和磨の家ではないのに。

実際、休暇のたびに入り浸りになってしまっている。
今回は夏休みだけに長期に渡っており、自宅に戻った日の方が少ない。
玩具とは双子の所有物になる意味も含まれるのか。
ならば、和磨は既にそうなのだろう。

「約束忘れたりせんから、そんな顔すんなや。」

尻尾を生やしたままで頭を撫でられて、ますますそんな気分。
此れはアフターケアなのか戯れなのか。
どちらにしろ、異物の違和感と羞恥で熱が戻ってしまいそうだ。



涼風で汗も乾いた頃、ゆっくりと上体を起こした。
気付けば二人共服を直し終えて、肌を晒しているのは和磨一人。

着替えは衝立の向こうに置きっぱなし。
足首に絡まる下着を何とか引き上げ、取りに行こうと腰を上げる。
が、気怠い身体が重くて膝を着いてしまう。

「っ、痛ぁ……」
「なぁに、歩き方忘れちゃった?」

そうかもしれない。

口許で笑う紫亜に、声には出さず和磨は呟いた。
ついでに肘をパイプ部分にぶつけたらしく、鋭い痺れ。
感覚が回復すれば痺れは痛みに変わる。
嘆いたって仕方ない、溜息一つで何もかも全て諦めた。


一足先にベッドから降り、スプリングを跳ねさせたのは楔波。
置き去りにされたかと思いきや数刻して戻って来た。

「……貼っとけ。」

感情の無い声などいつもの事。
それだけ言って、放り投げた物からは薬品の匂い。
冷たくて薄い湿布が一枚。
シーツに崩した和磨の脚の上、帰る為の服も降らせて。


「ほら、着替えるの手伝ってあげるさね。」
「帰りたいんやろ?さっさとしぃや、和磨……」

気遣いなんて無意識、それもいつもの事。
薄闇の中、左右から差し出されたのは持ち主の違う手。
和磨には受け取るしか術など無し。

「あ、ありがと……」


繋がれた両手を引かれて連れられるのは、戻れない場所。
溺れて、沈んで、絡まっていく。

独りを忘れた夜に。


*end

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