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== 永桃学園日誌 ==

黄色いスパイス〈2〉(進之介×和磨)

設定は此方から

黄色いスパイス〈1〉
ヒヨコ入手イベント、続きでございます。
ちなみに他選択肢によるシナリオ分岐は此方。↓
えーと、リリィさんとチョコ君の場合はフラグが立つ…かもしんない。

3.あ、焼き鳥の匂いがする…… (→リリィと遭遇)
4.鯛焼きも良いな。 (→礼人と遭遇)
5.やっぱりクレープ! (→遠来一行と遭遇、『大人数でお祭りツアー』ルートへ)



 さて、僕はどうしよう。どの夜店を探そうか?

 1.焼きもろこし食べなきゃ気が済まない。
 2.型抜きあるかな?
 3.あ、焼き鳥の匂いがする……
 4.鯛焼きも良いな。
 5.やっぱりクレープ!


和磨:型抜き型抜き……あ、あれそうじゃない?と、誰か一緒にやる?
丹:おおっ、あった!!はーい、うちやってみるー!!
深砂:皆でやろうよ、コレも時間掛かるから見ながら待ってるだけじゃ退屈だよ?
進之介:それもそーだ。んじゃ、やりますかー。

元気よく挙手する篁さんに続いて、結局4人揃って型抜き屋台へ。
そうだね、それじゃスタートって事で。

和磨:……あ、取れたらアレ守君にあげるよ。
進之介:こんのやろー……

景品の玩具の山を指差すと、守君の口許が引き攣った気がした。
何怒ってるんだか?
それでも型抜きが配られると、皆揃って気持ちを引き締める。

丹:うわーうちのん案山子……難しいのきたなー。
深砂:私のは傘。型抜きなんて初めてだよ……えーと、とりあえず割らなきゃ良いの?
和磨:初心者なら気楽で楽しめれば良いんじゃない?僕のとこは猫か……
進之介:そーそー割らずに綺麗に抜けたらいいんだよ。うっわ、その猫ブサイク。

全員違う形らしく各々の反応もまた然り。
横から覗き込む守君の言う通り、僕のはと云うと随分と可愛くない猫。
だよねぇ?もっと可愛いのがやりたかったな……
コレずっと見つめてるのあんまり気乗りしないんだけど。
でも試練だって云うのなら受けるよ、僕は。
気を取り直すと、針を握って削り始める。

鈴咲:あー……時間掛かった……おおー型抜きやん、懐かしいのやってんやねー。
本丸:ごめんな鈴咲、面目ないです……
鈴咲:あっははは、別に構わんで。

あ、そうこうしてる内に来住さんと本丸君が戻ってきた。
とは云っても、背後の気配と声だけしか分からない。
僕らの視線は型抜きに固定されたまま。
それにしても、高校生4人で袖捲くって型抜きに没頭する図って。
何かもう壮絶に地味だよねぇ。

進之介:まー和磨の『何か分る』だけマシじゃね?俺の何だかわかんねー……

首を傾げたのは守君だった。
苦笑につられ、たこ焼き食べながら本丸君が後ろから覗き込む。

本丸:本当だ……進之介のコレ、何……?
鈴咲:守の……魚?金魚?クラゲ?
深砂:とりあえず進ちゃんのは生物っぽいけどね、新種かもよ?
丹:新種か!当たりやな進!!
進之介:いや、当たりとかないから!どの新種よ、これ……

分からないもんだから適当な事言ってるねぇ皆。
僕も守君の手元を覗き込んでみたけど、確かに物凄く形容し難い。


 えーと……、何の形だろう?

 1.魚
 2.金魚
 3.クラゲ
 4.鳥
 5.ウンバラ星人


和磨:うーん……横向きで翼広げた鳥、に見えるかな僕には。
本丸:この羽じゃ飛べないと思うぞ、オレ……
進之介:俺もそー思う……どーやって飛ぶんだこいつ。
鈴咲:すぐに落下しそうやな。
深砂:ちょっと、割るとこだったじゃん!コレ飛んでるとこ想像したら笑っちゃって!
丹:うちもヤバかった……案山子の手割れるとこやったわ……

大人数で騒いでいれば、もう箸が転がっても可笑しい。
笑い合って和やかな空気。
それでうっかり割りそうになってハラハラしたり。
没頭中の深砂ちゃんに、来住さんが爪楊枝でたこ焼き食べさせてあげたり……

その時だった。

本丸:鳥だとしたら鳴き声もピーピーとか可愛い感じじゃないと思う。
何か、こう……げきょろろろみたいな。

え、ちょ、何ソレ?!

進之介:ぶはっ!!!!!
丹:げきょろろろて!!!!!

本丸君がボソッと呟いた瞬間、守君と篁さんが思いっきり吹き出した。
その勢いで二人の型抜きは真っ二つ。

1.ダメだ、僕も笑っちゃいそう……っ!
2.いや、そんな事より型抜きに集中。
3.げきょろろろ……、鳴いてる図をちょっと想像してみる。

和磨:あーあ、守君が鳥殺しちゃった……
鈴咲:じょ、成仏しぃや……げきょろろろ……

甘いねぇ、そんな程度じゃ僕の集中力は削げたりしないよ。
ちらりと視線を投げて呟くと、必死に笑い堪えながら来住さんがご臨終を告げる。
てゆか、もう「げきょろろろ」が名前になってるのかいソレ?
その瞬間、震えていた深砂ちゃんの手元が盛大に滑った。

深砂:あっ……ダメ……っ!鳴き声のとこで耐えたのに、余波起こさないでよ!
進之介:殺したとか言うな!!あー、深砂も割れたか……
本丸:∑え?!オレそんなおかしい事言った?!言ったか?!
丹:おかしいっちゅーか面白すぎやわ!!!
深砂:残ってるの和磨君だけだね、私もまだ修行が足りないか……
進之介:げきょろろろで笑わねーって、その集中力は素直に尊敬するわ……

何故か妙に悔しそうな深砂ちゃんと、感心したような守君の声。
仕方ないねぇ、皆の分まで僕が頑張るよ……
会話の間も手を止めずに削り続けていたので、もう完成。

和磨:さ、見たまえ!華麗に切り抜いた僕の猫を!
鈴咲:おおおおおお……っ!猫は可愛くないけど綺麗に切り抜けた……!

ま、僕の腕なら当然だね!


 貰える景品は一つ、何を選ぼうか?

 1.ヒヨコのぬいぐるみ(大)
 2.ヒヨコのぬいぐるみ(中)
 3.ヒヨコのぬいぐるみ(小)
 4.ヒヨコのぬいぐるみ(並)
 5.ヒヨコのぬいぐるみ(特盛)


ヒヨコしか無いってどーゆー事?

和磨:って事なんで予告通り……はい。コレは今日から君の物だよ、守君。
進之介:うわー……マジで贈られたよ、これ……

何だい守君、その引き攣った笑い方は。
あのねぇ、人から物貰ったら「ありがとう」言わなきゃダメだろう?
渡したヒヨコを見て、深砂ちゃんが妙に力強く頷いた。

深砂:よし、げきょろろろ2世と名付けようか。
丹:深砂ちゃん、うまいこと言うわー!進、今日からげきょろろろ2世抱いて寝たら?
本丸:えっ、進之介ってまだぬいぐるみ抱いて寝てんのか?
進之介:ぬいぐるみじゃねぇ、抱き枕だ!!!っつーかコイツ抱いて寝たら夢見るわ!
げきょろろろ鳴いて飛んでるこいつが出てくるっつーの!
和磨:似たようなモンじゃないか?
よくある言い回しだけどねぇ、そーゆーの早々無いから安心して……抱いて寝たまえ。
進之介:ほんとに夢見ちゃったらどーしてくれんだコノヤロー!!

肩に手を回すと、守君に思いっきり吼えられた。
気の所為か涙目?
もう、だから安心しろって言ってるのに僕。

深砂:夢の中で助けに行ってあげようか、姫?
進之介:わー、なんか説得力ある笑顔ですねー……

そこに声を掛けたのが深砂ちゃんだった。
芝居掛かった優雅さを以って、王子様の微笑付き。
言葉を返す守君の口許はやっぱり引き攣った感じだけど。
だから何だい、その笑い方?

鈴咲:深砂ちゃん、ほんまに助けにきてくれそうや!
深砂:当然でしょ、姫が呼ぶ場所なら何処へでも駆けつけるのが王子だよ?
丹:かっこええわー深砂ちゃん!……これ、どないやって退治するんやろな。

ヒヨコを手に、女の子達は好き勝手盛り上がっている。
すっかり僕らを置いてけぼりに。
と云うか、もう存在忘れられてない?気の所為?
いや、楽しそうで何よりだし……別に良いんだけどねぇ……

それにしても、ああ……
何だかお腹空いちゃったなぁ。
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