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== 梅染街 ==

天国に残雪一片〈4〉(紫亜×和磨)

*性描写(♂×♂)
自分で書いててなんですが、何がテーマだか判り難い話に…
詰め込みすぎて内容濃すぎた(笑)。
紫亜君との方がやっぱりエロ度高くなる気がする。

結局4月まで掛かっちゃいましたが終わりです。


耳に馴染んでしまった水音も、今日は一際甘い。
刀身が沈み込んで揺すり合う身体。
腰を突き上げられて、嬌声に潤んだベリーの香りが絡む。

背中へ廻された手が動く気配に、和磨が瞼をきつく閉じた。
上着ごと汗で透けたシャツを捲り上げられる。
布の下に潜り込んだ手は冷たい。
火照った肌で暖を取るように、一番弱い部分を這う。

乱れた衣服の合間、肌に擦り込んでいた方のベリーが立ち昇る。
体液の匂いと混ざって媚薬になる錯覚。
酔ってしまいそうだった。


背中の手が、片方だけ剥がれた。

腹の間に滑り込み、探り当てられたのは生硬い熱の塊。
包み込んで擦りながら蜜を絡ませる。
身を捩ろうとも所詮は膝の上。
僅かな抵抗など意味を成さず、既に和磨の身体は秒読み。

「っひ……ぐ、うぅ……ああぁッ!」

自ら腰を揺らして限界まで駆け上がり、泣き声が叫びになる。
脈動は紫亜の手の中。
肩を震わせて浅い呼吸を繰り返す。
快楽による物なのに、哀しみに耐えているような嗚咽で。


勿論、和磨一人が果てただけで終わる筈が無い。
大きく膨らんだ涙の粒が睫毛から零れた。
頬に流れた跡を舐めた後、紫亜が白濁の滴る手を宛がう。

「和磨……目、開けな?」

濡れた指を半ば無理やり突き刺され、唇は半開き。
舌を摘まれて低い命令に震えた。
大人しく従って薄目を開けた先には、冷ややかな艶で微笑む紫亜。

誰に支配されているのかよく見ていろ、と。
続きの言葉を聞いた気がした。


指を咥えたまま金茶の髪が振り乱れる。
仰け反った白い喉を、紫亜の唇に噛み付かれた。
噎び泣く眼と向かい合わせになる空。

穏やかに暖かな青が滲む。




強いくらいの陽射しの下、紫亜の胸に崩れた身体は朱色。
制服を乱したままでも寒さを感じない。
微睡む和磨には、もう指先一つ動かすのすら億劫だった。

「……ご馳走様さね。」

腰を引いて抜き取っても、紫亜は和磨を抱え込む形のまま。
一ヶ月前も此の台詞で締め括られた気がする。
あの時も朦朧としていたので記憶は定かではないけど。


甘く耳元へ吹き込んだ後、和磨の頬を啄ばむ。
彼らにとってキスとは此の事。

舌を絡め合う相手は楔波だけだと決めているのだ。
紫亜に唇を舐められた事はあっても、奪われたのは一度だけ。
思い返せばいずれの時も此の屋上で。

けれど、決して嫌ではなかったのも事実。
誰でも良い訳じゃないのに何をされても拒めない。

其れが和磨を戸惑わせる。


「ん、如何かした?」
「また考え事……」
「へぇ、何考えてたのさね?」
「……青が怖い色、って云う事。」

紫亜の問いに対し、丸っきり誤魔化した訳でもない。

最も空に近い此の場所に広がる一色。
和磨は高い場所がそんなに得意ではない、正直な話。


紫亜が現れる前、フェンスの所で座り込んでしまった原因も眩暈。
屋上には大分慣れてきたと思っていたのだが。
けれど、此処だって考えてみれば怖い場所。

一見、解放された空間のようでも外界に通じるのは扉一つ。
逃げ場の無さはまるで檻に近い。
本来、安全の為に囲んでいるフェンスは鉄格子よりもある意味で強固。
塔に閉じ込められたラプンツェルの童話を思い出す。
地面が恋しくても何処へも行けずに。


「飛び降りたら地面に行けるよ?」
「やだな、怖い事言わないでよ……」
「そうさねぇ。そしたら俺、和磨で遊べなくなっちゃうし。」
「っ……うー……、あぁ、そう……」

閉じ込められた、なんて言葉は使えない。
此処が何処であっても自分から望んで踏み入れたのだ。
結局のところ、いつも。



身体を支える手が離れると、紫亜が紙コップを拾い上げた。
和磨の顎に指を掛けて少し上を向かせる。
飲み口が触れ、冷め切った中身が唇に流れ込んだ。
散々甘い物を味わった後でココアは濃すぎる。

それでも、ただ黙って喉に残る味を感じていた。
含みきれず零れた雫を紫亜に舐め取られても、大人しく。


楔波とは違っても、和磨の中で"特別"である事は紫亜も同じ。
一つ考えを固めて再び口を開いた。
繋がる理由が情欲だけなら、こんな事言わない。

「僕の身体……半分は、紫亜君のだからね……」
「じゃあ、印付けても良いさね?」

口にしてから端たないと思っても取り消しは効かない。
軽く噛まれた首に甘い痛み。
音を立てて吸い付かれれば、桜の花弁。


*end

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