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== 梅染街 ==

木天蓼の棘〈3〉(楔波×和磨)

*性描写(♂×♂)
3話構成の予定でしたが、ちょいと長くなったので分けます。
これくらいの方が読みやすいかなー…


少々粗雑な遣り方で俯せにされ、波打つ毛布に和磨の頬が潰れる。
爪を立てて背中を抑え付ける黒い手。

楔波は此の体勢で繋がる事を好まないと思っていた。
蕩けた和磨の表情が見えないと詰まらないらしい。
普段、最中に視線を逸らしただけで顎を掴んで其方へと引き戻される。

何事にも無関心の彼からしたら滅多に無い。
一欠けら程度の大きさであっても、執着と呼べるべき物。


何処か不穏を感じようと、和磨には待つ事しか出来ない。
双丘を差し出して誘う。
自ら開かせた蕾は指だけでは物足りなくなっている。

そんな飢えなど楔波には見透かされていたかもしれない。
刀身の先で探り当てられたが早いか、一気に突き立てられた。
衝撃に耐えて奥歯をきつく噛む。
それから押し出された息は苦しげでも甘く、根元まで抵抗無く受け入れる。
和磨の上に楔波が重なる恰好。


「っぐ……、うああぁッ!!」

けれど此れだけで終わらなかった。
左肩が鮮烈な痛みに灼けたのは、不意。

下肢を貫かれた時に堪えた悲鳴が、今度こそ唇から流れる。
楔波が獣の牙で噛み付いたのだ。
ぎりりと顎に力を込め、沈み込んだ切っ先を血で濡らして。


「……知っとるか?」


舌舐め擦りの音が混じった低い声。
痛みに視線を彷徨わせる和磨を嘲笑うように。

「猫がヤる時はこうやって噛み付くんやで、逃げられんようにな……」
「そ、んなの……し、知って、るよ……けど、」
「けど、何や?」
「僕は………ッあ、ぐうぅ!!楔波、痛ぁっ……い、よぅ……」

切れ切れになる言葉の続きを楔波は待ってくれやしない。
再び立てられた牙に、和磨の表情が苦悶に歪む。
少しも情け容赦なく新しく傷を。

情交の際、楔波に噛まれるのは慣れている。
痛みを与えられる事を好む身、寧ろ、和磨から強請る時すらあるのに。
しかし今は猫とは云えど肉食獣。
凶暴を以って、刃物の鋭さの牙で和磨を捕らえる。


「繋がってる方に集中して我慢しぃや……、動くで?」

喋る為に楔波が口を使ったのは、此れが最後だった。
肩を食んだまま乱雑に腰を使い始める。

薄暗く静まった旧校舎中に響き渡りそうな、涙に濡れた鳴き声。
辛苦と快楽だけが強すぎて和磨の喘ぎも獣になる。
恋情も羞恥も飛び越えて。

背中に存在する重みは、汗で滑ろうとも和磨を押さえ込んで離さずに。
耳元の息遣いが荒くなっていくのを感じる。
深く抉り抜かれて絡まる水音。
血を舐め擦る舌先からも鑢の痛みを与えられ、金茶の髪を振り乱す。


「ひは……ぁッ、ふうぅ……っえぐ……」

すっかり疲れて泣きじゃくる声。
白い肩が深紅に染まる頃、最奥で限界が叩き付けられた。


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