== スポンサー広告 ==

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
┗ --:--:-- ━ Page top ━…‥・

== 梅染街 ==

木天蓼の棘〈2〉(楔波×和磨)

*性描写(♂×♂)
本当は先週末に書き上げるつもりだったんですが、予定狂った…
1月中に完結目指して、とりあえず続きです。


濡れた音を立てて唇が剥がれる。
混ざり合った唾液が溢れて一つ二つ落ち、水玉を描く。
膝に載っていた楔波の手にも。
口許まで持ち上げて舐め取る仕草は、毛繕いにも似ていた。

「こんな時にまで何考えてんや、お前。」

舌を覗かせながら、獣の瞳と低音を此方に向ける。
声に感情があるとしたら呆れか苦笑。
途端、和磨が赤くなった顔で視線を逸らす。

腰はズボンを膝まで下ろされたままで、下着だけ。
高まった劣情は隠せやしない。


「ご、ごめん……いや、だって、」
「触れて欲しいか?」

真っ向から静かに問われて、返事に詰まる。
呟く言い訳なんて意味を失って。
否定か肯定か、楔波が望んでいるのは二つだけ。

恥じらいの熱で思考が焦げそうになりながら、和磨は頷いた。


ただの一時的な滾りだったら放っておけば治まる。
けれど、強く興味があった。
此の獣が如何やって自分の身体を支配してみせるのか。
淫らだと思われる事など、もう今更だった。



「あぁ……、んっ……」

一度は直そうとした制服も髪も再び乱して、毛布に寝転ぶ。
覆い被さる漆黒の獣をきつく抱き締めて。


視線すらも先程の情交とは違う気配で、楔波は和磨を捕らえていた。
変わらないのは唇だけかもしれない。
剥き出しの肌を磨き上げる舌は優しくても、痛みを伴う粗さ。
内腿に浅く立てられた尖った爪が、声を甘くする。

楔波が胸に顔を埋めれば、眼前に彼の瞳と同じ金の三連ピアス。
見慣れた物でも薄い猫の耳には重く痛々しく映る。

「……苛々するから其処は触んなや。」

捕まえてみた尻尾が、伸ばした和磨の手からするり逃げた。
小さく膨らんだ薄紅を牙に噛まれたのは罰。
睨み付けられても、痛みより被虐で血を沸き立たせる。
肉食獣が獲物を貪る姿を錯覚させて。


「慣らすのは無理、やな……」

一眠りした後で、既に堅くなってしまった狭間の奥。
肉球に押される感覚も骨張った指とは全く違う。
頬が熱くなっても、爪の先が和磨に小さく怯えを走らせた。
此処から先には進めやしない。

今の楔波の指が傷付ける物でしかないなら快楽を供する術は限られる。
耳元で吹き込まれた低い声は、其の一つ。
和磨にしか聞こえない命令。

「わ、分かった……よ……」

高く上げられた片脚を楔波の肩に乗せて、付け根を全て晒す恰好。
金色の視線が突き刺さる。
背けた顔を毛布で隠そうとすると立てられた爪に妨げられた。
どんな事であっても逆らえたり出来ない、いつだって。

せめてもの抵抗で目を瞑って、怖々と内腿へ片手を伸ばした。
閉じた蕾を再び押し開くのは和磨の指。


楔波に此方を言い渡されるのは初めてかもしれない。
見ている前での自慰行為は幾度あっても、強い羞恥に灼かれそうになる。
瞳に蔑みが混ざっているようで尚更に。

触れられているのならば、乱れても相手の所為に出来るのに。
けれど熱を高めている手は紛れもなく和磨の物。
此処には独りきりなのだと思おうと試みても無駄な事だった。
そして、達するまで止めさせてはくれない。
自分から快楽に耽る姿を目にして、楔波が何を考えているのかは分からないままで。


「ひぁ……ッ、ん……あぅ……」


今回ばかりは馴らすのが本来の目的なのに、震える声は甘い。
力の抜き方を心得ている身。
一本呑み込んだ後、すぐに二本目の先が入り口を突付く動き。
先程楔波に満たされた筈の場所が飢餓感に戦慄く。

縋るように毛布を握り締めて耐えていた、もう一方の手を離して胸へ。
命じられていなくとも先端を摘んで愛でる。
強く押し潰しても尚、持て余すのは腫れ上がる痺れ。
受け入れた快感を自ら貪っていく。
未だきつく閉ざされたままの瞼、涙の粒が頬を流れて髪に消えた。


触れてもいないのに蜜で濡れた屹立。
限界が近い事を和磨は感じていても、本当はこんな物では足りない。
切なげに息を乱して三本目の指遊びで蕩けていく。

ささくれた硬い指先を、恋焦がれながら。


← BACK   NEXT →


*クリックで応援お願いします

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村


小説(BL) ブログランキングへ

スポンサーサイト
┗ Comment:0 ━ 20:57:16 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。