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== 梅染街 ==

宿木に蝶(和磨)

クリスマスイブ前日、バイト先にて。
はちみるの和君があまりにも可愛かったので…!
コスプレは密かに温めてたネタだったんですけど、お陰様で形になりましたv
他にもチャットのネタも一緒に詰めてます。
企画でお世話になってるキャラさん達に感謝を込めて。


雨が止んでいたと初めて気付いたのはカウンターから顔を上げた時。
どんなに寒くても、雪に変わらずに。

店内に引っ込めていた純白のツリーを抱いて一歩外へ。
入り口の脇に置いて、自由になった手を温める為に吐いた息も白。
重さはそれほどでなくとも何しろ大きすぎる。
こう云う時こそ男手が必要。
店員も客も女の子しか居ないバイト先では、僕みたいなのでも結構重宝される。
乙女の園、とも云うべき可愛い物しか存在しない生活雑貨店。


赤と緑に煌めくクリスマスシーズン、世間では何処の店でも一様に気合が入る。
そんな中で随分と可愛らしい赤いお嬢さんを見掛けたのは、お菓子屋の前。
スカートの裾を気にする仕草がまた清楚な。
見覚えあると思ってたら、宮城君だったもんだから驚いたよ僕。
だって、普段から女の子に間違われるの嫌がってた子にも関わらずだもん。

仕事だからって……若しかして、そんなにお金に困ってるのかな……

いや、断り切れなくて流されたのが実情だろうけども。
人が良すぎるのが宮城君な訳だし。


まぁ、支給された衣装で仕事に励むのは僕のとこも同じ。
エプロンの上、フードにトナカイ耳が生えたチョコレート色のジップパーカー。
丈が長めになってて後ろに尻尾まで。
何と云うか、角が生えた僕には此れしかないだろうね。
首にも小さなベルのペンダントを絡めてみたのは洒落混じり。
動く度に鳴って、鎖骨の間で涼やかな音。

こんな恰好、紫亜君に見られたら絶対からかわれる。
楔波は……あぁ、何とも思わないだろうな。
万が一にも此処に足を踏み入れる事なんて無いけどさ。

逢ってから約半年、考えてみれば初めてのイベント。
何もせず目を瞑って通り過ごすなんて、勿体無い。

でも、そもそもクリスマスを祝う習慣とか持ち合わせているんだか。

何事も無関心なので充分にありえる、と云うか、寧ろ其の可能性の方が高い。
だったら特別に予定とかも無さそうだし、逆に好都合?
いやいや、でも誘えなくちゃ意味が無い。
拒んだりはしない、筈……とは思う、けど……

僕が勇気を出して行動しなきゃいけないんだよね、結局のところ。
何も伝わらないし変わらない。
楔波を好きになってから嫌と云う程学んだ。


「黙ってるだけじゃ余計な事ばっかり考えちゃうしさ、僕の場合……」

暖かく明るい店内へ戻って溜息一つ、妙に感慨深い独り言が落ちる。
キッチンコーナーの棚、手に取ったのはお弁当箱。
少し前まで何を贈ろうかと頭を捻っていたけど、やっと決めた。

巾着とお箸箱の付いたランチセットは黒地にワンポイントで小さく白ウサギ。
可愛くても甘過ぎず落ち着いたデザインだから性別を選ばない。
それから隣、紫に黒猫のお弁当箱も。
楔波と僕だけ食べてる横で紫亜君には何も無しって訳にいかないもん。

つまり、これから何度でも作ってあげるつもりって事。

僕の作った物を食べてみたい、って楔波が言ってくれた。
思い出しては嬉しさを噛み締めて頬が緩む。
餌付けするつもりじゃないし、そんな単純じゃないのは解かってる。
ただ、ちゃんとした物を食べて欲しい。
て……、奥さんか、僕は。

黒と紫を大事に抱えてカウンターに帰った。
お客さんの居ない間にラッピングしようとして、やっぱり思い直す。
中身を詰めてから渡そうかな。
クリスマスの誘いも其の時に言えば良いや、そうしよう。
とは決めたものの、今からドキドキして仕方ない。
明日のお昼までに心臓が破れたりしませんように……


僕は触れるものしか愛せない。
でも、其れだけじゃとても物足りない。


まぁ、突き詰めると……
一緒に過ごす口実が欲しいだけなのかもしれないんだけど。
形ある物なんて要らないから。


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== Comment ==

Σぶはっ(鼻血
「…なんや賑やかな」
「クリスマスだってさ。まぁ楔波は興味ないだろうけど?」
「…ほぅ…あぁ言うことするのがか?」

楔波が指を刺したのは雑貨屋の奥
俺たちのよく知る子が可愛らしい格好をして店の中で何かをやっていた

「あぁ、和磨。良く見つけたさねぇ」
「別に。和宏もいたやろが」
「そうだけど…」

無表情でさらっとそんな事を楔波は言うけど
最近何かと気にはなってるらしい
和磨の事が
あれだけ言い寄られてたら無理もないかもしれないけど
でも、こう言うのを見てるのは楽しいから俺はいいけどね

「楔波、クリスマスって何か特別な事するらしいさね」
「それがどうした」
「…ふふっ、楔波もいつもと違う事をしてみれば?」
「…何を楽しそうに…ま、気が向いたらな」

店の中で何か嬉しそうにしてる和磨の顔を見ながら
店の前を通り過ぎる

クリスマス、何が起こるか楽しみさね

ふふvv

***
とか、すみません。人のブログでSSなんてorz
和磨君が可愛すぎてっ!!キュンキュンしちゃいましたv
お弁当いいですね!うんv紫亜も喜ぶよ!
何気にこの二人で歩いてる姿は近寄りがたいけど色気なオーラが出てるんだろうな。とか(笑

和も可愛く描いて頂きありがとうございましたvv
瑠夜君の元へ駆け寄りたいと思いますw
ごちそうさまーv
ティッシュどうぞ!
冬の屋上、と云うと如何にも寒そうなものだけど真昼は結構暖かい。
風も無いし天気は上々。
日差しを遮る物なんて何も無く、澄んだ空気に柔らかい熱が降り注ぐ。
お弁当を広げると行楽気分すら味わえる。

正直なところ、今の僕はそんな余裕なんて無いけど……
プレゼントを後生大事に抱えて此の時を待っていた。

どうも緊張してしまうのであまり考えないようにして過ごして来た半日。
楔波の返事はどちらにしても、だ。
こうしてイブのお昼は一緒に過ごす訳なんだからと自分に言い聞かせて。
お弁当の中身もチキンのハーブ焼きがメイン。
何度も作ってる物の筈なのに、巧く出来るか妙に心配してしまった。
ケーキは流石に持って来れなかったけど。
代わりに、冷やした苺を別の容器に詰め込んで。
最善は尽くしたつもり。

言うのなら今、かな。
静かな深呼吸の後、蝶々が留まる巾着を楔波に差し出して。

「……あのね、今日、空いてる?」

***
いえいえ、とんでもないです!遠慮なさらずっ!
物凄く萌えさせていただきました、キュンキュンしたのは同じくv
なので此方もSSで返信を(笑)。
楔波君が和磨の事気にしてくれてるのは嬉しいです…紫亜君が楽しそうなのもまたv
ソリ引くほど力無いトナカイなんで直接乗っちゃって下さい(爆)。
喜んで貰えるなら良かった、お弁当頑張りますので!
ですね、二人を周りの人達がつい目で追っちゃってるような気が(笑)。

はい~、ちょこっとになっちゃいましたが折角可愛い格好してくれたのでv
欲言えば瑠夜視点で和君の話も書きたかったです…!
此方も和君が来て下さるのお待ちしてますv
それでは、ありがとうございましたっ!!





        
 
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