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== 梅染街 ==

蛇と林檎〈3〉(楔波×和磨×紫亜)

*性描写(♂×♂)
今回の方がエロ度高いかも。
不良にいけない遊び仕込まれてるみたいな感じに…


意識が白く飛んでしまいそうな中でも瞼を閉じる事は無かった。
涙で溶けた翠では碌に物が見えない。
それでも、自分の上に在る男が奥歯を食い縛って達した瞬間まで逃さず。

どんな男でも此の瞬間は無防備になる。
変わらないと思われた冷たさを歪め、初めて見せた顔。
快楽ではなく苦痛に耐えているかのような。
暫く口許を引き結んで続いた無言を破って、荒い吐息が一つ。

熱を帯びた艶に全身が総毛立った。



身体の奥から刀身を乱雑に取り去られて、悲鳴は鋭く。
窄まりは引き抜かれる時の方が性感は大きい。
楔波の表情に見蕩れた所為で高まっていたところには鮮烈すぎる程。

跳ね上がる瞬間、剥がれた腹の間で和磨も情欲を吐き出した。
汗と涙で濡れて震える肌の上。
染まった朱一色に白い花が点々と散る。
刺し傷に似た痛みに腰から下を炙られていても、漸く眼を閉じようと。

落ち掛けた意識を、不意に冷たい手が捕まえた。

上から見詰めるのは紫亜の潤んだ金色。
頬を固定されて自由が利かないまま、思わず視線を逸らす。
其処に潜む光に不穏な気配を察して。


「最後は楔波って言ったけど……俺も和磨の中、入りたい。」

予感的中。
耳元で告げられた言葉に全身が強張った。


「さっきイかせてあげたんだから俺だって権利ある筈さね?」

腕を掴んだ紫亜が、自分の下腹部に和磨の手を導く。
行き場を無くした熱。
横たわったままの体勢からは視界に届かずとも、感触は雄弁に。

「や………ッ!」
「和磨も酷いさねぇ……、こんな状態で止められる訳無いのに。」
「だっ、て………」
「俺も口で……ね?」

包装紙を切り取った音はやたら大きく。
和磨の唇にゴムを噛ませ、反論を閉じ込めた。




「だったら、早く、終わらせ……」
「急かさなくても良いさね、そんなに待ち切れない?」

結局、言われるが侭に咥えさせられて装着を済ませた後。
にも関わらず紫亜の手は腰を引き寄せない。
愛でるように肌を撫で回し、先程の白い花まで残らず舐め取る。

もう充分な程に蕩け切った身体。
こんな事をする必要など無いのだが目的は慣らす為にあらず。
何も見るまいと固く閉ざしていた瞼。
恐る恐るの薄目で、和磨が窺う方向は一点。


一歩離れた場所、絡み合う様を眺めている楔波。
元通り意思の読み取れない無表情で。
黙ったままでは何を考えているかなど全く判らない。

声が、聴きたい。
蔑みだとしても構わないから。


「ふふっ、好きな人に見られながらって……どんな気持ちさね?」

紫亜の言葉に胸を引き裂かれる痛み。
眉をきつく顰めて耐えていた羞恥も抑えが利かなくなってしまう。
見る間に大きくなった涙の粒が流れ落ちた。
弱々しく震える唇を塞ごうと紫亜が顔を近付ける。
微笑んで吊り上がった三日月に怯え、和磨も精一杯の抵抗を示した。

「だ、駄目ッ……キスだけは……!」
「何で?俺の事嫌い?」

そうじゃない。

例え、何とも思われてなくても口付けだけは楔波にしかされたくなかった。
唇は身体よりも大事な場所。
此処まで許してしまえば、恋を裏切ってしまう事になる。


「ふーん……それなら、代わりに俺の言う事聞く?」
「わ……、分かっ…………」
「忘れない?……此れで、許してあげるさね。」
「えっ、ちょっと、何……ッ?!」

訳の解からぬまま、半ば強引に転がされて裏返し。
再び四つん這いにされて漸く意図が読めた。

反射的に抗おうとした両腕は、紫亜の片手が背中で固めてしまう。
もう一方の手が腰だけを持ち上げる。
上半身が崩れたまま下半身だけを突き出す恰好。
そうして和磨に跨るような形で、背後から一息に貫いた。


「このまま俺の膝に載せた方が楔波からよく見えるんだけど……、体格的に無理かな。」

紫亜の笑う声には飽くまでも毒気が無い。
衝撃に自我を彷徨わせる和磨の耳には、其れは却って残酷に響く。
女相手の今まででは知り得なかった、繋がる体勢。

「僕が、こんなっ……、犬みたいに……」
「じゃあ、鳴いてみせて……言う事聞くんでしょ?」

弾みのある抜き差しに、無意識の泣き言も揺れる。

約束を突き付けられた後、上半身を倒して覆い被さる紫亜の重みが加わった。
零れた木蘭色の髪が擽るだけで急所の背中は震えてしまう程。
含み笑いの微風。
鋭敏になっていた肌を、舌の熱が緩やかに舐め擦った。

「…………あんッ!」

噎せ返る匂いに湿った空間を切り裂いた、甲高い声。
宛ら、仔犬が吼えたような。


掴まれていた腕を放されても和磨には何も出来やしない。
一方、自由になった紫亜の両手は嗜虐心を以って。
肌の薄い部分ばかり探られて、鳴き声も次第に嗄れて濡れ始めた。
楔波を受け入れた時とは違う涙。
巻き癖の髪を乱し、屈辱と羞恥に押し潰されて泣きじゃくる。

理性も自尊心も失いそうな最中、楔波と目が合った。
無言で苛み続けている冴えた金色。
快楽に屈してしまえば楽になれるのに、突き刺さる視線が許してくれない。


「えぐっ…………もぉ……気が……ッあぁー、狂……ふぅ……」
「和磨、泣いてる時が一番美味しそうさね……」

しゃくり上げながらでは哀願すら切れ切れ。
重なった紫亜の声は低く、欲情で血の沸き立った色。
限界が近付いているのは同じ。
其れは解放よりも陥落を意味していても、行き着くのは一つ。


「ねぇ、和磨……イかせて……?」


自制心が共に消し飛んだのは囁きの後。

打ち込まれた深い場所と、擦り上げる紫亜の手の中に絶頂が爆ぜる。
鋭い高熱による苦痛と快楽。
身体が焼き切れるような感覚に、最後の一声が掠れた。



本当はこうなるなんて解かってたのに、最初から。
紫亜から玩具扱いされる事も。
楔波に見られる事も。
でも、嫌だとは一度として言えなかった。


望んで負った傷なのだから嘆く事も出来やしない。
背骨を踏み砕かれたような体勢のままで、指先一つ動かせずにいた。
無理やり拡げられた入口よりも深く痛むのは胸。

双子に矜持を奪われて酷く無様な姿。
けれど代償は確かにある、変わらない金色の視線が今は嬉しかった。

ただ、僕を見てくれるならと。


*end

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