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== 永桃学園日誌 ==

若葉同盟(はつね+瑠夜)

設定は此方から

景史君&瑠夜の部屋にて、ゲーム対戦の夜明け前。


“ゾクッと着たら畳の上”とはよく云うが、はつねが目覚めたのは寒さの所為ではない。
毛布の中、氷雨の物と思わしき手を顔から引き剥がした。
そして違和感ならもう一つ。
最小限まで照明を落とし、夜の部屋は橙色。
目を凝らして見回してみればやはり自室ではなかった。


敷かれた布団には転がった身体が大小合わせて四つ。
色気など欠片も無く、死屍累々と。

寝起きの回らない頭で、思い出す。


夜食を抱えた氷雨と共に襲撃を掛けたのは日付の変わる少し前。
ゲーム対戦は週末のたびに夜を渡る。
遅い時間帯にモニター前で身動き取らずに居れば、流石に瞼も重くなるだろう。
ただ、いつから眠ってしまったのかは憶えていない。
此処への運搬者は景史と瑠夜の男性陣か。

其処まで思い巡らせると、視界の端で影が動いた気配。


「ああ、起きてたんですか……」
「君も、ね。」

交わした言葉は素っ気無い、いつも通り。

長い前髪は薄暗い部屋の中だと更に陰鬱。
闇に慣れてきた目でも幽霊にすら見えてしまう程。
ほとんど呟く声の主は、瑠夜。



日曜日、時刻はまだ夜明け前。
眠気も当然抜け切ってはいないにしろ、横になっても意識は落ちず。
かと云って、今更ゲーム対戦の気分でもない。
自室に戻るのも果てしなく億劫。

さて、どうしたものか。


「寝起きは喉が渇くな?」
「はいはい、お客様ですからね……」

遠慮の無い仲、此れくらいなど催促の内に入らない。
のそりと腰を上げた瑠夜が台所へ向かう。
暗さに加えてあの前髪で、本当に物が見えているのやら。
はつねの疑惑を背に受けながら冷蔵庫を開ける手。

扉を引いた拍子、滑り落ちた何かが重い音で床を叩いた。
金属の、塊?


「……何で冷蔵庫に携帯が入ってるんだ?」
「鳴っててうるさいから、て羽君が何処かしら仕舞い込んじゃうんですよ……」
「いや、だから何で冷蔵庫?」
「紛失されても厄介なので、場所決めさせているんです。」

現代の高校生とは思えない程、景史の携帯使用頻度はほぼ皆無。
確かに充電もそうそう要るまい。
改めて思うが、機械音痴も此処まで来ると相当。

冷蔵庫に戻した携帯を寝かせ、缶の緑茶で乾杯を交わす。
再戦を約束して。
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