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== 梅染街 ==

蛇と林檎〈2〉(楔波×和磨×紫亜)

*性描写(♂×♂)
初めては紫亜君も絡んで複数ですね、と交流にて。
桜桃さんに次のネタ貰ったので続ける予定!


息の掛かる場所で男の顔を見たのは、此れで二度目。
腕を巻き付けて恋しい口唇を味わった。
今だけしかないのだと解かっていたから、何度も。


衣服を剥ぎ取られた肌の上、黒と木蘭色の髪が零れて滑る。
歯を立てる時も吸い付く時も容赦が無い。
複数の同性に弄られる現状。
異常な筈でも、心身共に弛緩してしまっては如何にもならない。
寧ろ、結果的には和磨が望んでいた事。
それこそ焦がれる程に。


楔波の手に強く腰を引かれて思わず倒れそうになった。
曝け出された内股に押し当たる、自分以外の隆起。

心臓が跳ね上がった。



「あ、ちょっと……待って……ッ!」


不自然な体勢から片手を突き出すのは思うように行かない。
胸を押し戻すつもりが、目測を誤って頬を叩く形。
血の気が引いても遅い。

開いた掌の間、刃物の鋭さで睨まれた。
突き刺さる金色の冷たさに一瞬で動けなくなる。
謝罪を口にする事も侭成らない。
仕置きとばかりに親指を強く噛まれて、息が詰まってしまう。


「あらら……、ビビっちゃった?」
「此の期に及んで何言ってる?」

艶を以って含み笑いに揺れる声。
明らかに機嫌を損ねた低い声。
温度の違う響きが重なり合って、縛られる錯覚を呼び起こす。
それでも、此ればかりは譲れない。


「そうじゃな……だからぁ、その……ゴム着けてよ……」

女のような言い分なのは百も承知。
紫亜が吹き出しても文句一つ言えやしない。
まさか、こんな台詞を口にするとは和磨だって思ってなかった。

解放された手は痛みに痺れて使い物にならない。
不自由ながらもう片側、縺れそうな指でも何とか探り当てた。
幾つも連なった包装紙をずるり引っ張り出す。
必要なのは自分の方だったのに。
楔波に恋したりするまでは。


「子供なんかデキんやろ、お前……」
「あのね……、着けるの前提の行為なんだよ、普通は。」

顔を背けて精一杯の反論。
既に苛立ちを通り越したらしく、楔波の眼は呆れの色。
居心地の悪い沈黙が続く。
和磨には大人しく待つ事しか出来ない、躾られた獣の如く。

突き返されるかと思いきや、楔波は黙ったまま包みを一つ切り離した。
けれど正確に云えば承諾した訳じゃない。
荒々しく封を噛み千切った後の言葉は、予想外。


「着けろ。」


座り込んだ状態から片膝を立てて脚の付け根へと誘う。
今から自分を抉る凶器に触れろ、と。

動揺したところで真っ直ぐ受け取るしかない命令。
其処から眼が離せないのも、確か。
未だに片方しか使えず、恐る恐るながら手を差し伸ばす。
乾いた音が弾けたのは直後。

遅れて認識した痛覚で、其の手を振り払われたのだと理解した。
変わらず冷徹な金色が和磨を見下ろしている。


「手、使うな。」
「そんな……」
「口があるさね……出来る?」


先程、出端を挫いてしまった罰なのだろうか。
償いならば受けるしかない。



どちらにせよ、もう此れで両手共に動きやしないのだ。
肘を突いた四つん這い。
全身に刻まれた痕が痛々しい、屈辱的な恰好。
自尊心を裂かれて涙が滲もうと咥えるしか他に方法など無かった。

顔を寄せて、抜き身の先に載せる。

使い慣れているとは云えど、他人に施すのは難しいもの。
ましてや手よりずっと自由が利かず。
それでも窄めた唇で押さえ、舌で少しずつ下ろす。
隔たりがあっても口腔に男の匂いが濃い。
生硬さに顔が熱くなった。

表面に膜を張ったゼリーと飲み込めない唾液。
混ざり合って、どろりと水浸しにしていく。



「ふふ、犬みたいさね。」


汗で張り付いた巻き毛を取り払う指が和磨の額を冷ます。
耳朶を噛む言葉には、愉悦より嘲笑を感じた。
そのまま無防備な背後を探り始めた気配に怯えながら。


「紫亜君、やめ……て……」
「嫌。」

拒絶しても不明瞭な泣き声にしかならず。
脊椎の浮いた背筋に爪を立てられて、走る痛みは細く甘く。
弱い部分を知られていては無駄な事。
平たい胸の上で小さく尖った薄紅も抓って転がされる。

「まだ先は長いし……、一回イっておかないとキツいさね?」

不意を突いて下腹部を握られ、思わず固く瞼を閉じた。

欲情しているのは和磨の方も同じ。
卑しい程に自分の雫で塗れて、絡み付く紫亜の手を滑らせる。
今度こそ口を離そうとした和磨の頭を押さえ付けるのは、楔波の手。
喉の奥まで突かれて重く呻いてしまう。


どれだけ耐えようと快楽は膨れ上がるばかり。
限界の決壊は容易く。
腹を痙攣させて、精が弾ける。



愛しい男の前で、他人に逝かされる羞恥に眩暈がした。
気が狂ってしまいそうだ。


いつまでも口を塞がれている訳にもいかない。
途中で止まっていた舌を動かし、何とか根元まで辿り着いた。
口を離すと厭らしく糸を引く。
緩やかに身体を起こした刹那、息を整える間も無く反転する上下。
楔波に蹴り倒されて仰向けになる。

背中を叩き付けられて咳き込んでも、身体は崩れ落ちたまま。
未知に対する恐怖も恥じらいも少なからず。
けれど、もう形だけの抵抗をする力すら残ってやしない。


「受け入れる覚悟は出来たか。」
「じゃあ……、壊れる時の顔見ててあげるさね。」


上に圧し掛かる楔波は否応無しに。
虚ろに天を仰ぐ和磨を、手を汚した白濁を舐めながら紫亜が覗き込む。
持ち上げられる腰。
見えない部分で水音が侵入してくる。

引き攣れる痛みが、衝撃に変わった。



女の指ならば幾度も受け付けて慣れていた。
けれど男と行為に及ぶのは初めてで、繋がるのは本当に辛うじて。
打ち込まれた圧迫感と言い知れぬ不安で窒息寸前。
潤滑液は充分でも擦られる度に痛む。


「っく……うぇ…………ああぁ……」

緩く開いたままの口は咽びながら切なく声を上げる。
苦痛でも嫌悪でもない。
ましてや、快楽でも幸福でもない涙の色。
深い悲哀に耐えるかのような、形振り構わない啜り泣き。


「泣くな。」


真っ赤に濡れた眼の縁に舌先が触れる。

近過ぎて焦点が合わずとも、涙を拭う男の顔を見ていたかった。
身体を揺さ振る激しさは無慈悲な癖に。
こんな一欠けらの優しさだけで溶けそうになる。



好きだと告げたいのに言葉になってくれない。
此処に居るのに、触れているのに。


肩に吹き掛けられた吐息の熱さに戦慄いた。
飢えた獣のように剥かれた牙が喰い込んで、和磨の背を撓らせる。
首筋に埋まった黒髪を掴んだのは抗う為じゃない。

願わくば、もっと強く噛んで欲しい。
留めておける物が傷だけなら、痛みが愛しさを育てていくから。


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