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== 梅染街 ==

淡黒ハニー(紫亜×深砂)

*性描写(♂×♀)
深砂が紫亜君を好きになる事に躊躇ってるのはヤンデレを自覚してる故。
でもやっぱり弱いです。


最近、非常に可愛い野良猫に懐かれた。

夢露にはすぐに見破られたが、巧い例えだと思う。
他に形容する言葉が深砂には見つからないのだから仕方ない。
擦り寄る毛並みは木蘭色。
遊んで、と強請られたら拒む事が出来なくなる。

我が侭さえ美徳となるのだから手に負えない。
此処まで調子を狂わすのは、紫亜くらいなものだろう。



晒した肌に視線が突き刺さるのが感じ取れた。
冷たい手が辿られて、思わず震え上がってしまう。
押し当てられた唇に含み笑いの気配。

遊び相手になるとは、こう云う事。
何をされているか判ったものではないが、深砂は決して見ようとしない。

部屋着の大きなシャツは捲り上げられ、鎖骨の上で丸まって皺。
紅潮した顔を隠すには充分な布量。
握り締めたまま口許を押さえ付ける両手も、閉じた目も固く。
時折小さく跳ね上がっても声を上げない。
呻けば音として響かず、きつく噛んだ裾に消えるだけ。

表情を見られるのも嬌声を聴かれるのも羞恥。
深砂には耐え難く、ほとんど屈辱に近い。
例え玩具になる事は了解しても。


此れが愛ならば、幾らでも饒舌になれるのに。
優しく淫らな言葉で夜の匂いを作るのは深砂にとって十八番。
そして柔らかくなった肌に、狂気で尖った牙を立てる。
どちらも今は引っ込んだまま。
出来るのは、ただ受け止める事だけ。



瞼を緩めて窺った瞬間、目が合った。
細く微笑う金色。
しなやかな獰猛さを以って。

隙間から刺し入れられるのは氷の指先。
ゆっくりと首筋を滑り、火照った頬までをじわり冷ます。
防御がこんな薄い布一枚では元から無駄な抵抗。
そのまま抗えない強引さで剥ぎ取られた。

轡になっていた部分は唾液で濡れて、一際濃い色。
息苦しさから解放された呼吸は荒く。
長くは続かず切れ切れとなる。
至近距離、艶やかな舌舐め擦りが一つ。
湿った口唇に塞がれた。


口付けを止めた後、再び顔を隠そうとして咄嗟に広げた掌。
其れは紫亜に手首を掴まれて叶わず。
曝け出された、表情。

熱で蕩けた褐色の眼。
揺れたのは苦み走った所為だけではない。
僅か、敗北感の愉悦。
触れられるまで知り得なかった事。


肌は溶け込む事も無く、温め合う事も出来ない。
其れで良いのだ。
互いに望んでいないのだから。
ただ、”可愛い”と云う言葉に何も偽りさえ無ければ。



紫亜が猫ならば、深砂はそんな愛らしい生き物ではない。
爪先で転がされるネズミになる。
追い詰められても、噛み付くつもりなど無かった。

此れが恋にならないように。
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