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== 梅染街 ==

狼と暮らすには(楔波×和磨)

*性描写(♂×♂)

前回は紫亜×和磨だったので楔波×和磨も。
ハロウィン物です。

金茶の髪を乱し、ずっと横になっていた和磨が薄く瞼を開いた。
「寝付けない」なんて言うつもりは最初から無いけれど。
早足の日暮れを迎えても、まだ宵の口なのだ。
労働した後なので適度に疲れてはいるが眠い訳じゃない。

そもそも、こんなに落ち着かないのも枕が原因。
寝返りを打とうとして、上から大きな掌と低音に押さえ付けられる。

「……動くなや。」

決して強引ではなくてもそれだけで抵抗不能になってしまう。
胡座をかいた楔波の脚に頭を載せて、二人きりの部屋。
和磨が心休まる筈なく、鎮まらない鼓動を抱えて困惑するばかり。



10月恒例、カボチャで溢れるハロウィンイベント期間の真っ只中。
掛け持ちバイトで仮装するのも慣れてきた頃である。

今年、雑貨屋で和磨に支給されたのはグレーのパーカーだった。
耳と尻尾が付いており、羽織れば灰色の狼男に化ける。
肌触りも使い勝手も良いので店外でも着回して、早速お気に入り。

気に入ったのはどうやら双子も同じらしい。
家ではパーカー一枚きりに剥かれて、いつもの首輪も嵌められしまう。
これでは本当に獣と変わらない格好。
ペット扱いして遊ばれるのもほとんど毎夜の事になっていた。


そして今日と云えば少しだけ違った。
バイトを終えて帰宅した和磨に「お帰り」を呟いたのは楔波一人だけ。
いつも纏わり付いてくる紫亜は居らず、何処へ行ったのやら。

和磨が楔波との時間を特別にしている事なら知られているのだ。
そうして気を利かせて家を空ける夜が時々。
尤も、親切心よりも面白がっているだけではあるが。

戻って来たら来たで「今度は俺と」と必ずご褒美の要求。
片割れが隣で寝ていようと、お構い無しに遊ばれる。
今日も間違いなく同じパターン。
碌に眠れないまま腰の痛みを引き摺って、明日は苦労するだろう。


ただ、狼パーカーを着るようになってから紫亜の不在は初めて。
すぐにペットの時間となっても、楔波が腰を下ろしたのはクッション。
そこへ和磨を呼び寄せて、何を思ってか膝枕の体勢。

首輪と上着一枚きりの裸なのに。
何もしないので、却って羞恥心が眩暈を起こす。
狼男は動けずにいた。
飼い馴らされて、牙も剥けないまま。


「あのさ、これって……何のつもり?」

どうにも堪らなくなって和磨が口を開いた。
真っ直ぐ見上げた先、冷えた金色の目にたじろいでも。

「何のつもり言われてもな……、犬扱いされんの好きやろ、お前。」
「ちょっ、狼だってば!ハロウィンの仮装なんだから。」
「そぉなんか……よぉ知らんかった。」
「だろうね、紫亜は「お菓子と悪戯の日」ぐらいしか教えてなかったろうし。」

どうやら楔波なりに愛でているつもりだったらしい。
犬なら膝に預けて撫でてあげれば喜ぶものだと思っていた模様。
そして、何事にも無関心なのでハロウィンの知識も最低限。
和磨が犬か狼かなんて、もっと些末な問題なのだ。


「動くな」と言っておきながら、不意に上半身を起こされる。
何かと思えば今度は餌付け。
楔波が差し出したのは、骨の形をしたビスケット。

骸骨もハロウィンの象徴、何処かの店で買ってきたらしい。
焼き菓子の甘い匂いが鼻先を誘う。
喰い付きたいところでも和磨は何となく素直になれず。
紫亜なら兎も角、楔波がそこまでの悪戯をするなど思えないけれど。

「い、犬用じゃないよね……?」
「何や、疑うんか?だったら……」

猜疑心混じりの呟きに対し、飼い主は自らビスケットを半分咥えた。
ペットを強く引き寄せて唇を重ねる。

割れる音は一瞬の儚さ。
もう半分を押し込む形で食べさせられた。
唾液で柔らかくなった味が舌に溶け、和磨の中で熱を呼ぶ。

「……もっと。」

分け合って噛み砕いたビスケットは、喉の奥に消えていく。
短く囁いた和磨がおかわりを強請った。
ただし欲しいのはお菓子の方でなく、楔波も判っている。
再びキスを交わせば、絡めた舌も吐息も甘い。


鳴り止まない唾液の水音と、色付いて濡れた声。
此処から先は全身で愛でられる時間。

楔波の膝に乗って向かい合わせ。
ジッパーが外されたパーカーは、もう羽織っているだけの形。
平たい胸の先端も薄紅に腫れ上がる。
小振りな尻の片方を掌一杯に収め、後ろから蕾を弄る無骨な指。

揉みしだかれた生白い双丘は朱色に染まり、桃を思わせる。
下腹部からも蜜を垂らして熟れた頃合。
焦らすのも強引なのも楔波の気分次第で、熱い切っ先が刺さった。

「ああぁ……ッ、う、ぐぅ……!」

身体の奥を貫いた刀身に和磨が苦しむ。
膝の上で突き上げられては、不安定な狼の尻尾が揺れる。
耳を立てるフードを被ったままの頭も。
快楽と眩暈で可笑しくなってしまいそうだった。


薄いシャツの背にしがみ付いて楔波を抱き締めた。
爪を立てたって破けたりせず、肩に噛み付いても痕は浅く。
狼男が刻んだ甘い傷。

食べられているのは、さぁ、どっち?



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