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== 梅染街 ==

猛毒スナイパー(楔波×和磨×紫亜)

*性描写(♂×♂)

あけましておめでとうございます!
桜桃さんも双子君も宜しくお願い致します。

干支と同じく双子君が蛇なので、お正月から絡んでみました(笑
クリスマスから引き続きピアスのネタも。
二人ともどんなの選んでくれたのかなー…と考えると私もドキドキと!


年明け最初の朝はいつも清浄な空気で満ちている。
暮れの仕度で慌しかった昨日よりも冷たい、真冬の寝室。
そんな中、大きなベッドは平穏で暖かい。

下着すら脱ぎ捨てた男の身体が三つ。
ブランケットに深く潜って、夜から絡まり合ったまま。


「えっと……、僕はそろそろ離して欲しいんだけど……」

起きていても動けない理由は寒さや怠惰の所為ばかりじゃない。
双子に挟まれた真ん中、和磨が弱々しく呟いた。

特別な日の夜は一際甘く過ごす。
意識が落ちる形で眠ったので最後の方なんて覚えていない。
疲れたのは双子も同じらしく、だからこそか。
ブランケットに隠れた下。
繋がったままの異物感が気になって、和磨だけ寛げずにいる。

「寒いから嫌さね、それに寂しがるのは和磨の方だろ。」
「……どっちにヤられてるか、判るか?」

細い腕に力を込める紫亜に、頬を舐めた楔波。
どちらも金色の眼に低い体温。
こう云う仕草をすると、ますます蛇に似ている。


前にもこんな元旦の朝を迎えた覚えがある。
ただ、あの時は紫亜が計らって楔波と二人きりだった。
関係を持ってから三人で居る事は変わらない。
それでも重ねた歳月は確かな物で、距離はずっと近くなった。

いつから和磨に対して独占欲を抱くようになったのか。
今では、一人の方を向けば片割れが嫉妬する程。

「……あッ!」

不意に、身体の奥を擦り上げられた熱。
余韻の濃さだけでまだ芯が蕩けていた状態には堪らなかった。
思わず零れた声は鋭くても甘い。
号砲となり、再び揃って快楽に耽り出す。


乱れたブランケットから蜜が匂い立つ。
あんなにも冷えていた部屋を淫らに色付かせて。

背後から貫く楔波が首筋に舌を這わせた。
顔が隠れるのはつまらないと言うので、あまり好まない筈の体勢。
その分、正面のもう一人からはよく見える。
和磨の崩れた表情を愉しんでいた紫亜が、悪戯の軽さで唇を重ねた。

遊ぶ上で設けられていたルールの一つ、キスは楔波としかしない。
紫亜も大人しく守ってきたのだが時が流れて薄まるライン。
もう既に踏み越えられる足は堂々と。
玩具に過ぎなかった和磨を「ずっと好き」だと口にした時から。
告白でも誓いでもない筈なのに。

しかし、楔波からすれば面白くないらしい。
唾液が鳴ると苛立つように荒っぽく突かれ、意識を奪われる。
深く絡んだ身体を揺すり合う痴態。
眠気も寒さも理性も溶け去って、毒に溺れた。




マンションの最上階からは街がよく見渡せる。
昼近くとなって、初詣でますます混み合う神社の方面まで。
尤も、此処に居る三人は出向く気力など無いが。
無関心な双子に、腰が砕けた和磨。
元々、参拝などお祭り気分で形だけの物なので惜しくもない。

楽な格好とは云え、結局まともに服を着たのは今頃になってしまった。
昨夜の残り物の蕎麦と焼いた餅で簡単な食事。
年末に働いた分バイトも休みなので、始まるまでの充電期間。
明けてしまえば特別な事も無いし。


「面白い事が無いなら、作れば良いさね。」

そんな考えをぼんやりと口にしていたのは、ほとんど独り言。
紫亜から思わぬ返事をされて首を傾げる。
緩い動作でそちらを向けば、和磨の心音が一つ跳ねた。

紫亜が手にしているのは、単回使用のピアッサー。
雑貨屋の袋に入って未開封のまま二つ。


説明書付きの滅菌済みなので、安全で簡単に開ける事が出来る。
耳朶に当てて、引き金に指を掛けるだけ。
穿ったピアスで穴を固定させたまま、片時も外さず一ヶ月間。
好きな物を身に付けられるのはその後。

クリスマスの翌日、三人で出掛けた時に買っておいたのだ。
肝心のピアスの方は下見だけ。
和磨も用があったので、此れだけ入手した後で双子と別れたし。

それはそうと、紫亜が何を言いたいのかは解かる。
自分達の手で開けたいのだと。

「あの、病院行くし、自分でそれ持ってけば無料らしいし……」
「何処も閉まっとるやろ、元旦やし。」
「家で開けても無料さねぇ。」

そう、最初から病院で開けてもらうつもりだったのだ。
双子の手で、なんて考えていなかった。
寧ろ、和磨自身の事なので勝手だと思っていたくらいなのだが。

逃げ腰になっても、忍び寄った腕に絡め取られて動けない。
両側から細い指と骨張った指。
金茶の髪を弄られて、隠れていた耳をそれぞれ撫で擦る。
クリスマスに噛まれた傷も既に痕が残る程度。
手当てしておいたので治りが早かった。

「……開けるの楽しみにしてたんやで?」

耳元に楔波の甘い低音。
吹き込んだ時、どんな表情をしていたのかは見えない。
その言葉だって本当なのやら。

間違いなく楔波と紫亜の所有物になっていく事実。
思い知らされた気がした。




まだ騒がしい心臓を感じながら、向い合った鏡。
今までとは少しだけ違う和磨が映る。
髪を掻き上げて剥き出しになった耳に、見慣れない光。

硝煙代わりに匂う消毒液が緊張感の名残。
撃ち抜かれた。


ピアッサーは双子で片方ずつ、ほんの数秒で済んだ。
聞いていた通りに痛みもほとんど無し。
それでも、何しろ初めてなのでどうしても不安が付き纏う。
思わず身構えたら手を握っていてくれた。

「自分から開けたいって言ったくせに、和磨ってば固くなりすぎさね。」
「震えてたしな、お前……ほんまウサギみたいやな。」
「だ、だって……、君らが開けるから怖かったんだもん……」

ピアスを開けたら運命が変わる。
調べている時、何処かで読んだ一文を思い出した。

店頭に並んでいたピアッサーは一見変わらないが、色は様々。
その中には綺麗な緑もあったけど。
和磨が選んだのは、金色のガラスが嵌め込まれた物。
金属とはまた違う冴えた煌めき。

「和磨、好きやったっけ……此の色。」
「好き……、だよ?」

微かに甘い響きを伴う、和磨の返事。
双子を想って手に取った事を見透かされた気がした。
勿論、楔波の方は何となく口にしただけでも。


「それじゃ、頑張ったご褒美さね。」

無事に済んで一息吐いたところで、頭を撫でられた。
そうして眼前に突き出された物。
双子の手の中、ラッピングされた小さな箱が二つ。

中身なんて決まっている。

「えっ、いつの間に用意してたの?二つも?」
「ピアッサー買った後さね、あれから和磨すぐ何処か行っちゃったし。」
「俺ら趣味違うしな……、左右で違うモン付ければえぇやろ。」

早く開けたい気持ちを抑えて大事に握った。
手に収まっても、まだ和磨の物ではないピアス。



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