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== ファンタジー ==

Hide/Seek〈1〉(楔波×和磨×紫亜)

*性描写(♂×♂)
ファンタジー交流も文章で書いてみました!
設定の説明とか兼ねてるので、ちょっと長めになりまして。
ダークだけに初っ端からRに(笑)。


かくれんぼ、鬼ごっこ、宝探し。
名目なんて何でも構わない。
此れが遊びである事に変わりは無いのだ。



酒場の賑やかな街を出外れると、静寂と闇の濃い森。
根が張る地面は起伏に満ちて獣の鳴き声。
枝を伸ばす木々が行く手を阻み、腕を広げた亡霊にも見える。

星の散った夜空には圧し掛かる満月。
薄気味悪さを増し、陽が落ちれば誰も近付かない。

そんな中、雑草を踏み分ける酔狂な者が一人。

時折樹木に手を着きながらもひたすら進むのみ。
弾む息すら何処か弱々しい、長身の青年。

旅人にしては荷物も無く、重ね付けの首輪二つと鎖が奇妙な印象。
柔らかい金茶の頭には木の枝にも似た角。
大地の化身である幻獣、地龍の証。
若葉色の瞳を持つ龍の名は、和磨と云った。

夜の森など怖くない、寧ろ本来なら休まる筈の場所。
本当に怖いのは――……


街で朝を待てば良かったかもしれない。
しかし宿代どころか、のんびりしている時間も無いのだ。

無限の広さに感じられた森も、夜通し歩けば終わりが見え始める。
もう次の村が近いのだろう。
向こう側から続く小道の先に、古い小屋が一つ。

大樹に抱かれる形で隠れ、暗闇に紛れてほとんど目立たない。
木を打ち付けただけの貧相な造り。
住居には不向きだが寝泊り出来れば構わないだろう。
半分開いていたドアを引けば、予想通り無人。

農具が片隅に置かれただけの閑散とした空間。
思ったより埃っぽくない事に安堵して、和磨が腰を落ち着ける。
いい加減、限界が来ていた身体はもう動けない。


こうした静かな夜など忘れ掛けていた。
自由に旅をしてきた長い歳月、ほぼ毎晩の事だったのに。
思えば独り立ちしてから気楽に過ごして来たものだ。
けれど、今は一人きりに靄を抱く。

「…………はぁ……」

因果を辿れば、半月ほど前の事になる。
此の首輪との付き合いも。




芸術を得意分野とする和磨は吟遊詩人。
文章に纏める事には苦労すれど、物語を作る才能に秀でていた。
旅先を描いた風景画も市に行けばそこそこの値で売れる。

普段は単独行動でも、その頃の和磨は龍の群れに身を置いていた。
とある旅の一座である。

団体生活なんて性に合わないが、大きな仕事も舞い込むので便利。
目標額が溜まればいつでも抜けられるし。
そう云う訳で時折、適当な所で短期間だけ稼ぐのだ。

それに、旅には何かと危険が付き物。
踏んで来た場数の成せる業、優男に見えても戦闘では腕が立つ。
ずっと一人で過ごして来ただけある。
芸も出来るとなれば、一座の用心棒代わりにも最適。


突然の襲撃で、其れが驕りに過ぎないと思い知る事になる。


和磨の武器は柄の長いツルハシ、ウォーハンマー。
しかし、真っ二つに折られて既に丸腰。
"鬼"を前に、息を切らしながらも残っているのは彼一人きり。
他の団員は倒れ伏したまま動かないか、逃げたか。

決死の回し蹴りも、足首を捕らわれて止まる。
そのまま投げ飛ばされ、地面に叩き付けられた身体を激痛が灼く。

「あ……ぐぅ……ッ!」

背中を強かに打った所為で、呼吸すら侭ならない。
人間なら骨が砕けているダメージ。
頑丈な龍の身体はその心配は無くとも、もう力を失って動けず。


「お前の負け、やな……」
「まぁ……、頑張った方じゃないさね?」

低音で突き刺す鬼達に組み敷かれる。

外見の上ならば和磨とそう変わらない年頃の男。
冷徹な無表情の黒髪と、赤い舌を覗かせて含み笑いを零す栗毛。
どちらも黒衣に、片耳で鈍く光る三連ピアス。
冷たい金色の眼が翠を見下ろす。

鋭い蹴りを受けてみせた上、男一人を片手で放り捨てたのだ。
桁外れな怪力は人外に間違いない。

降りかかるであろう死を覚悟して、奥歯を強く噛む。
吹き飛ばされる前から、二対一の戦闘で打撲や傷だらけなのだ。
痛みのお陰で一寸先の事すら考えられない。
ただ、無様に命乞いだけはしたくないと決意を固める。


そうでなくとも、此処から先は予想外の事態。

「っん……!」

落ちる影は、和磨を投げた方の鬼の物。
乱れた金茶と触れ合った黒髪。
噛み付く荒さで、不意に唇を塞がれる。


「気に入ったみたいさね、此の子が良いんだ?」
「…………」

一体、何の話だろう。

こんな事する理由も解からない。
先程まで戦っていた相手、それも同性に。

元から身動き一つ取れないのだ。
困惑するばかりで、抵抗も忘れて呆然と。
切れた唇を濡らして侵入する舌先で、深まる口付け。
ただでさえ経験も無いので未知の感覚。

「大丈夫、命取る訳じゃないさね……」

笑みを崩さない栗色の鬼は、飽くまでも優しく甘い声。
刃物に似た血染めの爪で和磨の首筋を掠める。
胸元まで降りると、掛かった襟から衣服が引き裂かれた。

「俺らが欲しいのは、もっとイイものだし。」

意味を悟った瞬間、全身が冷たくなって竦み上がった。
窮地でも辛うじて保っていた気丈さが砕け散る。
和磨の怯えた表情が号砲。
情欲で口許を歪ませた鬼が、晒された肌に手を伸ばす。



触れられるたび、生白い肌に残る深紅の跡。
血で穢れる感覚が気持ち悪い。
押さえ付けられるまでもなく、地面に横たわったまま弄ばれる。

「あ……ッ、や、やめ……っ!」

引き攣った悲鳴が零れても、鉄錆の匂いで噎せ返るだけ。
和磨自身の物も混ざって。
柔らかい内腿を一直線に爪が滑ると、また新たな浅い傷。
痛みよりも、舐める水音はやたらに鮮明。

幻獣の中でも最高位と呼ばれる龍も、こうなれば震えるウサギ。
溢れた涙も舌に拭われ、視界すら鬼に奪われる。


「んんっ、ふ……あぅ……」

念入りな愛撫は意外な程に甘い。
時間を忘れるほど続くと、和磨の声も変わる。

免疫が無いだけに、一度快楽と認めてしまえば芯が溶け出す。
蜜で濡れた屹立に絡み付く手。
堅く閉ざされていた場所すら指先を呑み込む。
恐怖と嫌悪で凍り付いていた身体も、意思に反して火照る。

「さて、始めようか……此の術初めてだし、成功すると良いんだけど。」

朦朧とする意識の中で、栗色の鬼が言葉を吹き込む。
和磨の耳朶を噛みながらも目線は片割れ。
不穏な響きが含まれているが、合図には違いない。


「も……、やだ……ッ!」
「……諦めろ。」

捩ろうとする身体を割って脚が開かれる。
切っ先を押し当てたのは黒い鬼。
拒絶してもあまりに弱々しく、無駄な足掻きに過ぎない。

強引な一息、刀身を突き立てられた。


抉られる苦痛と屈辱で、悲鳴も涙も止まらなかった。
荒々しさに頭が痺れて狂いそうになる。
その間にも、悠然と眺める栗色の鬼から愛撫を受けながら。

それでも強過ぎる衝撃は熱に相違ない。
耐え切れず幾度か吐き出した後、黒い鬼からも注ぎ込まれた。


「痛ッ!な、何……」

果てても失神すら許されず、和磨が泣き濡れた眼を開けた。
白濁が散って痙攣する腹に深紅の爪が滑る光景。
傷はやはり浅いが血と精液で沁みる。

混ざり合った濃桃で描かれるのは、何かの紋様。

小声で歌う栗色の鬼が裏付け。
切れ切れにしか拾えなくとも確かに呪文。
そうして唇が閉じて終わると同時に、傷も消え去る。

「巧く行ったみたいやな……」
「そうさね、ご成約おめでとう。」


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