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== 梅染街 ==

鬼か兎か〈3〉(楔波×和磨×紫亜)

*性描写(♂×♂)
龍なのにやっぱり最後まで遊ばれてます、和磨(笑)。
今年もこんな感じでお付き合いいただければ幸い!


本気になった時、楔波より恐ろしい者を和磨は知らない。
今更踏み止まれない境界線。
片脚を持ち上げる手に捕われ、強引に突き刺された。

「ッ……あ、うぅ……!」

無理やり噛み殺した悲鳴。
鏡に押し当たった、肩と背に痛み。
衝撃で跳ね上がる身体は楔波の腕から逃れられない。
一本足では不安定、自らしがみ付く形になる。


「やぁ………っ駄目、だって……、此処じゃ……」
「咥えてんのとヤッてんの、如何違うって?」

切れ切れに訴えても、冷たい眼で一蹴されるだけ。
背筋を駆け上がる痺れ。
そして、もう遅いのは和磨も同じ。
喘ぎを抑えながらも、早く欲しいと腰を揺らす。

和磨の表情と声が甘くなる程、欲情する金色の眼。
苦しむ姿を意地悪に愉しんで。

学校でも家でも、人目を気にせず貪っていた快楽。
疚しさを感じる事など、久しく忘れていたかもしれない。
だからこそ、痛みを伴って燃え上がる。

「良いさね……、出しな?」

擦り合う腹の間、滑り込む冷気。
パーカーに隠れない欲望は紫亜の手で弾ける。
打ち付けられる身体の中でも。



ショッピングモールの混雑は相変わらず。
人の波に流されそうになりながら、やっとの思いで出口。
ガラスが開けば真冬の風。
暖房の効いた店内に慣れていたものだから、尚更に沁みる。

「暫く、行き難くなっちゃったな……あのお店。」

こんな寒さの中では、和磨の独り言さえ熱を奪われる。
一瞬だけ白く染まって溶けた。


試着室での情交の後は慌しかった。
いつまでも余韻に浸る訳にもいかず、早々と整えただけの身支度。
なので、結局あの服装のまま会計を済ませた。
此処までしてしまったのだから、買い取らねば色々と不味い。
幸い、龍のジーンズも丁度良いサイズだった。

思い出したら、また頬が火照ってきた。
実際、真っ赤なのだろう。
此方を見詰めている金色は、どちらも愉しげに。

嫌ではなくとも何となく気恥ずかしい。
顔を隠すつもりで、和磨が引っ張り上げたフードを被る。
なのに、何故だろうか。
其れを見て楔波は口許を歪め、紫亜は含み笑いを零した。

「え、何で、そんなに変かな……あっ!」

触れてみて、初めて気付いた。
今の和磨は白地のパーカーに描かれた兎達と同じ。
フードにも、生え揃った長い耳が二本。

「何?和磨、今まで知らないで着てたのさね?」
「言ったやろ、似合うって。」

笑みの混ざる声は極柔らかく和磨に刺さる。
今更、脱ぐに脱げやしない。
愛しくも意地悪な鬼二人を恨めしげに見やり、諦めの溜息。

間違いなく此の身は龍の筈なのに。
双子の前では化物になり切れず、所詮は兎止まり。


「和磨……ぼんやりしてると置いてくで。」
「そうそう、帰ったら続きする訳だし?」
「うん……あれで終わるとは思ってないよ……」
「何や、足りてないのお前の方やろ。」
「当然さね、まだ俺だって全然だし。」
「……もうベッドじゃなきゃ嫌だからね?」

紙袋で両手が塞がっていても寂しくはない。
指を絡め合うのは、ブランケットに包まれてから。



*end

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