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== 梅染街 ==

鬼か兎か〈2〉(楔波×和磨×紫亜)

*性描写(♂×♂)
書くほど所構わずになっていくような…
でもエロ度高くないと嘘ですよね、この子達の場合って(笑)。


背中を丸めてセーターを脱ぐと、静電気で金茶の巻き毛が逆立つ。
パーカーを被ってから軽い手櫛で直した。
振り向けば大きな鏡もあるのだが、和磨には見れない。
後ろの気配と衣擦れの音を意識してしまって。

反論したところで言い包められるなど目に見えた事。
諦め半分、腹を括って着替え始めた。


「あの……紫亜、見られてると脱げないんだけど……」

ただし、此処に居るのは三人。
脱ぐ必要の無い紫亜の存在に気まずさを感じる。
まだ和磨にはジーンズもあるのだ。
視線で突き刺されたままでは着替えられない。

「気にしなくて良いのに……、ああ、脱がされる方が好きだっけ?」
「え……っ、そりゃ、いつもそうだけど……!」

違う、とは答えられなかった。
背後から絡み付かれて、ベルトの留め金が外される。
冷たい指が鳴らすジッパー音。
それだけで、躾られた身体に血が巡り出す。

「あーらら……、こんなんじゃ穿けないさねぇ。」

下着越しに撫でられて、抑えられない欲望が張り詰める。
羞恥と情けなさに思わず涙が溢れた。
今まで野外や人目を避けた場所での行為に慣らされ過ぎた所為。
密室と云えど、カーテン一枚向こうは店内なのに。


「如何して欲しいのか、言ってみ?」

不意に、耳元で愛しい低音。
引き寄せられて、至近距離で楔波の金色に射られる。

龍は幾つもの獣が複合した生き物。
そして、眼は鬼とも兎とも言い伝えられている。
此の視線は、きっと前者によく似た物。
そんな事を思いながら、和磨が涙で真っ赤になった翠を伏せた。

「触って、くれる……?」

二人が見ている前で、自慰で鎮めさせられる事も多い。
其れは其れで悪くないけれど。
眼だけではとても足りない、手が欲しかった。



「ん、思った通り……似合うね、楔波。」

向かい合って、こんな時に不似合いな柔らかさで和磨が笑う。
楔波の身を包む漆黒と龍。
緩めた襟から覗く首筋の艶が、やたら眼に痛い。

賛辞代わり、欲情した舌を伸ばした。
汗の香りに堪らなくなり、甘い息で抱き着く。

「そぉか……、お前も似合ってんで、其れ。」
「あ、ありがと。」
「何やお前に似とるしな、此の兎。」
「えっ……、そうなの?」

訊き返して、改めて丸い兎に視線を落とす。
しかし、すぐに胸元まで捲られて姿が見えなくなる。
外気に晒された肌が小さく震えた。

「商品だし、汚しちゃったら困るでしょ?」
「そうだけど……」

パーカーを引っ張り上げた紫亜が囁く。
口篭もってみても、楔波に塞がれて舌を絡め取られる。
アイスクリームの熱い後味。
エスプレッソが溶けた唾液は堪らなく甘い。


声を上げられない場所。
微かに零れても、キスの水音で掻き消される。

「……んん……、ふぁッ……」

緊張感で激しさを増す心音。
知っているくせに、堅い指先は意地悪く胸を弄る。
かと思えば下腹部に冷たい手。
擦り上げられずとも、包まれただけで蜜が溢れた。

「やっぱりこっちも甘いさね、和磨。」

唇を重ねない代わりか、反り立つ先端にキスを落とされる。
巧みな舌により始まる秒読み。
紫亜の口腔で果てるまで、そう長く掛からなかった。


「何や……、随分早いな。」
「ご馳走様さね。」

逝ったばかりの身体が、二つの低音に震える。
喉で笑われて恥ずかしい。
ずるずる崩れ落ちるまま膝を着き、紫亜の腰に腕を回す。
反撃と云う訳じゃないけれど。

「も……っ、僕にもさせてよ、紫亜からで良い?」

見上げる翠は、挑むように強請るように。
唇を開けば唾液が沸き立つ。
正直、咥えるのは嫌いじゃなかった。
いつでも冷たい程に余裕を保ったままの金色。
揺らぐ、其の一瞬に欲情する。

生唾を呑んで、和磨の喉が小さく動く。
根元から舐め上げると蜜の味。

仕込まれたとは云えども、技巧は紫亜に敵わず。
なかなか届かない沸点。
味わう事に集中していく意識。
そうして、知らぬ間に行為へ惹き込まれるのだ。

「んく……っふ……、むぐッ!」

必死だったものだから、予兆に気付けなかった。
冷たい手が金茶の髪を掴んだのは突然。
熱が弾けて、喉奥に流し込まれる。


離しても尚、白濁で粘着いて穢れた唇。
最後の一滴まで飲み干したのに。
舌舐め擦りしてみせる和磨は、名残惜しげ。
淫らに蕩けた表情で視線を移す。

「次……、楔波のも頂戴……」

甘ったるい声で笑って、愛しい相手の下腹部に手を伸ばす。
其れは叶わなかった。
強く腕を引かれ、弱った足腰が無理やり立たされる。

訳が解からぬまま、鏡を背にして抱き竦められた。
戦慄く蕾を抉じ開ける指先。
夢見心地だった和磨の身体が、一瞬にして強張る。
此処から先は危険。


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