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== 梅染街 ==

Stick to fun!(楔波×和磨×紫亜)

*同性愛描写(♂×♂)
本当はアップする頃にはとっくに11日過ぎてたんですが!
私もポッキーの日SS書いてみました。
勢いだけの物ですが、お楽しみいただければ幸いでございます。


「どうせならゲームでもしないさね?」

それぞれポッキーを一本ずつ手にした時。
紫亜の言葉で、齧り付こうとした口が止まった。


夕飯を済ませた後、まだ口寂しいと言うので開けた箱。
デザートは今日の主役。
思わず手に取ったのは、学校帰りに寄ったスーパーだった。
お菓子売り場で大々的に宣伝されていたもので、つい。

製菓業界の策略に敢えて乗ったと云うか。
小さなイベントでも、三人居ればそれなりに楽しめる。


「ポッキーゲームの事?あれって三人一緒に出来ないと思うけど。」
「んー、そっちじゃなくて。」

疑問を投げ掛けた和磨に、紫亜が首を横に振ってみせた。
それからルールの説明を始める。

あまり知られていないが、ゲームはもう一つあるのだ。
ポッキーのチョコレートだけを食べ切る方法。
舐めるのではなく前歯で綺麗に削り、途中で折れたら負け。
微妙な力加減が必要なので意外と難しい。

「最初に食べ切った一人が、残り二人に命令でOKさね?」

ポッキーで此方を指して、紫亜が小悪魔の表情。
負ける気無しの自信からか。

「う、うん……命令とか言われると怖いけど、良いよ。」
「何でもえぇから、食うならさっさとしぃや。」

少なからず怯みつつも頷いた和磨に、興味無さげながら促す楔波。
一応待ってくれてはいるのだが。
お預けが長過ぎて流石に飽きてしまったらしい。
何にせよ、前座は其処まで。


唇に押し当てた先端、体温で溶け出すチョコレートがグロスになる。
舐め取るついでに口腔に引き込む。
それでは、と三人同時でゲーム開始の合図を切った。

ぽきり、折れた音は程無くして。


「ちょ……、スタート直後って、どんだけ不器用なのさ?」
「力加減とか知らないさねぇ、楔波は。」
「何や、和磨に言われたないぞ……お前も折れたやろ。」
「だって楔波がいきなり折っちゃうんだもん隣で!ずっこけたんだよ!」
「釣られたんだろうけど、負けは負けさね。」
「どうでもえぇ……」

勝負の結果は、随分と呆気無く。

真っ先に折ってしまって楔波が脱落。
其の所為で、和磨の場合は思わず顎が緩んで思わぬ失敗に終わる。
もう一度やり直し、と納得行かずに申し出ても却下。
そう云う訳で勝者は結局のところ紫亜。


「それで、あの……命令って何……?」

訊ねるにも怯え混じりの声。
何しろ紫亜には散々遊ばれているのだ、無理もない。
躾られたとも云うべきか。

「さて、如何しようさね……」

紫亜が咥えていたポッキーを離すと、濡れた艶。
頬を突付かれて竦み上がった。
柔らかくなったチョコレートのべたつく感触。
そのまま首筋まで辿られて、細い褐色の線を引っ掻く。

此の場で押し倒されるかもしれない。
鼓動が速くなる和磨に、紫亜が耳元で命令を下す。

「ロールちゃんのホイップクリーム&ザクザクチョコ買って来て。」

拍子抜けの空白に、小悪魔は笑顔満面。
あっさりと解放して今までの空気を断ち切った。


「まだ食うつもりなんか、紫亜。」
「び、吃驚した……何、そんなんで良いの?本当だよね?」

11月11日は他にも記念日が多い。
そう云えば、ウサギでお馴染みのロールケーキもだったか。
ぼんやり思い出して和磨が一人で頷いた。

「二人で、さね。買えるまで帰って来ちゃ駄目。」

紫亜がハンガーから外したコートは、黒とキャラメル色。
投げ寄越されて袖を通してから気付いた。
窓の外は既に冷たい暗闇。
確かに、出歩くには少しばかり辛いかもしれない。

「遅くなっても良いさね、今日までの限定販売で品薄って話だし?」
「マジで……?」

やはり命令は意地悪によるものか。
急いで行かねば、そろそろ閉まってしまう店もある時間。
コンビニを求めて夜道を彷徨う事になりそうだ。


寛ぐに丁度良い部屋着をコートで隠して、武装完了。
防寒用のブーツで玄関の床を叩く。

それでも、扉一枚向こうの温度差は身震いする程。
布に包まれていても冷気が忍び込む。
手袋はまだ早いかと思い、生憎ポケットには不在。

しかし元から必要無かったか。
突然、楔波に奪い取られて繋がれる体温。

「えっ、あの、楔波……」
「寒いんやろ?」

戸惑う和磨に一片すら恥ずかしげも無く。
長い袖で隠れた部分、飽くまでも暖を取る為だと云う手。
けれど、甘い気分が寒さを溶かすには充分。
強く握り返して嬉しさを噛み締める。


「それじゃ、行ってらっしゃい。」

何もかも紫亜の思惑通りなのではないだろうか。
扉が閉まる寸前、送り出される時の笑み。
普段から遊ばれている身には、今更なのだが。

まぁ、掌の上だって構わないか。
到着したエレベーターに、ブーツの踵が冷たく鳴る。

「和磨、チョコ付いとる。」

頬から首筋の悪戯書きを舐められ、今度こそ爪先まで熱が巡る。
道中もきっとこんな調子。
手に手を取って、夜のデートの始まり。



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