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== 梅染街 ==

反射光にまじなう〈1〉(楔波×和磨×紫亜)

この3人は「ヤバさ」がそれぞれ違うんじゃないかと(笑)。
本編だと戦える子だし、脚力は強いです。
一撃必殺で終わらせてくれるほど優しくないので、連打で倒すタイプ。

配布元alkalism様より。


「如何した……、其の顔。」
「楔波見て興奮してんの?」

事情なんて一目で察しているだろうに。

引き戸を開けた和磨に対し、双子の視線は飽くまで冷静。
白々しい言葉と思いつつも笑う余裕はある。
教室に残っている生徒が他に居なくて良かった。

鼻も切れた唇も血染め。
刺激的な事ならあったばかり、先程。


三人で連んでいると学校の中でも何かと目立つ。
柄の悪い面々に囲まれたのは、和磨一人の時を狙っての時。
背丈は高くても、双子と比べれば大人しそうな外見。
腰巾着だと思われていた結果か。

いや、最初こそ逃げようとしたのだが。

殴り掛かられて避けた時、別方向から一撃を受けた。
鼻血の理由でもあり、同時に呼び水。
風を切った和磨の脚が相手を蹴り飛ばしたのだ。

退却は最も平和的な方法、相手にとって。
和磨が応戦すれば加虐心に火を点けてしまう。

脚にバネがあるので攻撃は蹴り一本。
楔波ほど腕力が無くても、和磨の強みは此処。
靴の踵を腹部に叩き込むと大抵は誰でも動けなくなる。
残り数名は怯えた悲鳴で逃げて行った。

「化物、とか言われたな……そう云えば。」

色濃い余韻により、翠の眼も荒んだ色。
声までも乾き切って別人。


何にせよ、予定より随分と遅くなってしまった。
バイトの日だと云うのに。
急げば間に合うが、こんな顔では接客も出来やしない。

腫れ自体は目立たなくても出血が酷いのだ。
教室へ戻る前に一度顔を洗ったので、まだ治まった方。

「一緒に帰れるけど……電話するから、ちょっと待ってて。」

水色の携帯を操作しながら、双子に背を向けた。
先程から何も言わず表情も読めず。
如何思っているのか知らないが、和磨の方も気に留めない。
電話が繋がると、ハンカチで血を拭って咳払い一つ。

「もしもし……いつもお世話になってます、巽です。
 すみません、鼻詰まりしてて……判んないですよね声。」

患部に布を当てているので鼻声になってしまう。
風邪と偽って休むには丁度良いか。
幸い、通じたようなのでそのまま話を進める。

「はい、今日だけで良いんですけど……ッ……」

寸前で呑み込んだ声を、しゃっくりだと言い訳した。
此れもまた真っ赤な嘘。

絡み付かれるまで気配に気付かなかった。
細い指先と深紅の爪。
通話中の和磨に、紫亜が悪戯を仕掛けた所為。


反射的に紫亜の方を向いても、既に捕獲された後。

一旦携帯を口許から外そうとしたが、叶わなかった。
重なった手に押さえられて固定状態。

困惑する翠と、小悪魔の金色。
視線だけしか交わされなくとも解かる。
続けろ、と云う命令。
其の間にも紫亜の手はシャツから忍び込む。

「いえ、何でも、ないです……」

口を噤む訳にもいかず、気丈に振舞うしか無し。
纏わり付かれるのはいつもの事でも遊びにしては質が悪い。

暴れた後なので汗ばんだ素肌。
シャツの中で這い回る冷たい指は、危険なほど心地良い。
胸元に寄せられた唇が音を立ててる。
吐息一つにも怯えて、ハンカチで抑えた声が震えてしまう。


「それじゃ……っ、失礼、します……」

弱々しい声でも何とか其れだけ言えた。
急いで電話を切ると、紫亜の手が絡まったまま携帯を下ろす。
本当に熱が出そうで息も乱れる。

「ちょっと、紫亜……!」
「血、止まったみたいさね。」

流石に文句の一つも、と思ったが、ハンカチを剥がされて止まる。
深紅の滲んだ唇を舐められた所為。
引き寄せられた顔は背ける事など許されない。
治療ではなく遊戯なのだ、此れは。


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