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== 梅染街 ==

アイスクリーム・ゴースト〈3〉(紫亜×和磨)

*性描写(♂×♂)
最後です、結局は3人の関係に纏わる話ですねコレ。
楔波×和磨がちょっと変化あったので、紫亜君との事も書いておこうと思って。

それにしても、楔波君もしかしたら起きてたりして…
本当に寝てたとしてもそれはそれでも。
何にせよ、翌朝がどうなるのか楽しみでもあります(笑)。
気まずさ感じてそわそわしてるのは和磨だけでしょうけど(´∀`)


「い、痛あぁ……ッ、ひぐぅ……!」
「お仕置きさね……でも、今日は此の程度で済ませてやるよ。」

胸元を舐めていた紫亜が和磨に牙を剥いた。
噛み潰される小さな尖り。
千切れそうな強さに、闇の中で濃い紅に染まる。

それでも嗚咽混じりで殺された声しか上げられない。
音として響かず、甘くない喘ぎ。


隅々まで執拗に這わされる、冷たい指先と舌。
時折歯も立てて、何でもないような場所からも巧みに熱を生む。
あんなにも堅かった身体から力を奪っていく。
重なり合わないのは唇だけ。

代わりか、和磨の口許に濡れた指先が触れる。
滑り込んで舌を摘む二本。

口腔に広がるのは、濃厚に香り立つバニラ。

カップに溶けていた名残だろう。
掬い取られた甘味は常温に近く、冷たい時よりべたつく。

顎をおずおずと緩めて、素直に指をしゃぶる。
お仕置きが怖い所為だけでもなく。
そうこうしてる間、唇に塗り込まれたバニラが零れた。
舌を覗かせた紫亜に顔を近付けられて、一瞬またも強張る。

「舐めるだけ。」

囁かれて、和磨が眼を伏せたのは承諾。
塞がれていなくとも最初から文句など言えない唇。
舌先にバニラを拭われて震える。
玩具で遊ぶ上での決まり事、境界線ぎりぎり。


けれどキスが無ければ物足りない。
もっともっと甘さが欲しいと、紫亜に膝を割られる。

カップの底にまだ残っている雫。
最後の一滴まで垂らした掌が、和磨の屹立を包む。
既に濡れている先端。
溢れた蜜とバニラが絡んで淫らに香る。
匂いと粘度だけで、まるで媚薬のように感じた。

「は……っ、あぁ……ん……」

和磨の息遣いが熱を帯びる。
扱く手に混ぜ合わされて、根元まで甘いミルク色。
顔を埋めた紫亜から舌舐め擦りの気配。
深く咥え込まれると、陶然と翠の眼を閉じた。


火照った身体は香りに麻痺して、抵抗心も消えた後。
燃えるよりも溶けそうな錯覚。

上体を起こした紫亜が、赤い爪を立てて和磨の脚を広げる。
念入りに愛でられたのは蕾も同じ。
物欲しそうに戦慄いて、既に潤み切った頃。
押し当てられた切っ先で易々と拡がる。


柔らかくなったアイスクリームに、突き刺さるスプーン。
先程の一幕を思い出させた。
今、食べられる時なのは和磨の方か。

貫かれた重い衝撃に、一瞬遠退いた意識。
シャツを握り締めていた手が落ちる。


無論、和磨は忘れてなどいない。
そう遠くない距離、何も知らず眠っている恋しい存在。
後ろめたさで裂かれる胸が痛む。
止まらない涙で顔が歪み、泣き声を抑え込んだ。

「和磨……、好きさね。」

楔波の事ばかり考えていた時、頬に伸ばされた舌。
慰めるように濡れた睫毛まで舐める。

「楔波が寝てる時くらい、俺の事も見なよ。」

柔らかい巻き毛を撫でながら紫亜が言う。
今は笑っていない、散々和磨を苛んできた金色。
稀に見せる真剣な眼。
其れすらも手の内かもしれないけれど。

すぐ傍で丸まっていたままのブランケット。
拾い上げた紫亜が繋がった身体を覆い、月から隠れる。
もう楔波の姿も見えない。


抜き差しの度、爪の先までも沸き立ちそうになる。
それは何も和磨だけのものでなかった。
真夏だろうと手も舌も冷たい紫亜も、此処だけは熱い。
確かに血の通った一人の男。

現実感を持たぬ時間は、感覚だけが唯一の頼り。
夢でも幻でもない事を刻み込む。

吹き掛かった吐息の乱れが、少しだけ嬉しかった。
和磨も遠慮がちに腰を使い始める。
誰より掴めない男が逝く時の表情を目にしたくて。



気軽に紫亜が口にする「好き」の意味。
其れは決して嘘ではなくとも、愛にもならず。

玩具に対する物だなんて、重々に承知の上。
その割に、和磨の身体だけ要る物とも言い切れない。
もしそうなら今の関係は有り得なかった。
三人揃わねば成り立たない。

和磨の中にある、楔波に対する狂おしい感情。
紫亜が玩具に興味を持つ理由。

「僕だって、好きだよ……紫亜の事。」

以前よりも随分と言い難くなってしまった。
茹ったように赤くなる諦念の響き。
此れが原因で何日も泣いた後なので、呟きにしかならず。

幾度も繰り返す言葉なのだろう、楔波を愛する限り。


*end

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== Comment ==

アイスは好き
好きと言われた言葉は
楔波のものとは違うもの
紫亜自身も感情も言葉の意味も楔波と同じでちゃんと捉えているわけではない
けれど、違うというコトは判る
だからこそ

「俺はずっと好きさね和磨の事…愛してやるから」

そう言って震える唇に強引にキスを落とした

唇が楔波のものだと判って居ながら
この関係は崩せないものだと体に教えるように

***

紫亜と楔波は一心同体的な部分があるので
お互いに和磨君の事好きみたいですw
でもその想いは微妙に違って
和磨君の言葉の受け止め方も微妙に違う。
紫亜の方が人間ポイので余計に鬼ですね…
ごめんねー和磨君!!
楔波はきっと起きてると思います。もともと眠り浅そうだし←
でも何もなかったようにしてて、その晩に和磨君を愛でることになったら無自覚に「紫亜の精液いれたまんまか?」とか聞いてそう。別にどうでもいいらしいですが…もしかしたら心のどこか本人の気づかないところで嫉妬もあればいいですね(笑
そういうのが出てくるのかもわからないですが…

とかとか!ごちそうさまです!
紫亜への想いも書いて下さりニヤニヤしました//
私も文章が書ければ…お返しするのに><;
ニヤニヤするばかりですみませんー!
アイスクリーム美味しいですねww
傷付く事も舐め合う事も
愛の言葉こそ意地悪な響きを持つ。
紫亜もまた感情が欠落している事なら解っているのに。

喘ぎの流れるまま開いていた唇は無防備。
踏み越えられた境界線。
決まり事を破るなど、実はとても容易かったのだ。

噛み付かれた瞬間、派手に火花を散らす。

繋がった最中、交わされる唇が軽く触れるだけで済む筈ない。
そのまま口腔を深々と抉る赤い舌。
離れる気配を見せず、バニラの味が溶けて混じり合う。

紫亜に奪われた事なら以前もあったが、あれは戯れ。
拒否も許されないこんなキスなど初めて。

思わずきつく眼を閉じて、何も見えない闇の中。
捩じ伏せるような強さは楔波と同じ。
けれど、恋しい相手と錯覚するような事など無かった。
和磨の芯を蕩かす冷たい舌は、まさに小悪魔。

唇を塞がれて一気に加速する快楽。
背徳感に苛まれる中、腹の間で白濁が弾けた。

***

ほうほう…繋がり強いですもんね、双子君達。
だからこそ、この関係って深いから幾ら書いてもネタが尽きないなぁと。
和磨も想いはそれぞれ違うけど、二人纏めて愛しますよ!
本人としてはどーにも複雑な心境でしょうけど(´∀`)

あ、楔波君やっぱり起きてましたか(笑)。
次の晩の妄想、私もニヨニヨさせていただきました…
和磨は泣きそうなくらい真っ赤になるでしょうな、返す言葉も無し。
三人での関係を楔波君がどう思ってるのか不明な部分あったから
気付かず嫉妬、てのは萌えます(´Д`*)

お忙しい中、コメントありがとうございました!
いえいえ…SS付けていただけて、飛び跳ねて喜びましたとも。
妄想が広がるのは良い事ですよねv
此方こそ毎回キャラさんお借りさせていただいてまして
桜桃さんも楽しんでいただけたとの事なら幸いです!





        
 
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