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== 梅染街 ==

つまさきにパイの断層(瑠夜×和宏)

設定は此方から

*同性愛描写(♂×♂)

和君は色恋沙汰では幼いようですが、瑠夜も大人げないところ結構あるのです。
味覚が子供だったり、外見にコンプレックスあったり。

一番書きたかったのは階段のシーンです。
交流カプはどちらも攻めの子の方が身長低いんですよね…
上から、てのはやっぱり定番ですが萌える(´ω`*)


好きな人の前では大人ぶりたいのが心情。
それはいつの年頃でも。


「何か……、小さい子みたいだな、瑠夜の。」

相変わらず二人きりの昼休みは家庭科室。
昼食をレンジで温める為だが、今日は弁当ではない。

朝の待ち合わせも早めの時間。
登校途中、美味しいと評判のパン屋に二人で寄ってきた。
流石に冷めてしまったが、まだ陽が昇る頃に焼けた物ばかり。
温め直すと柔らかさもバターの香りも生き返る。

それはそうと、瑠夜は少しだけ不貞腐れた気持ち。
和宏の指摘は各々のパンの違いにある。

バターロールの卵サンドとチョココロネ。
芥子が効いたクラブハウスサンドとブリオッシュ。
どちらの昼食か、なんて言わずもがな。
同じ店で選んでも人によって好みとは明確に表れる。
何も考えず食べたい物を買った結果。


「味覚が子供なだけですよ……」
「あ、ごめん、可愛いって言いたかったんだけど。」

違う物同士なら分け合えるし、とブリオッシュを千切る和宏の手。
一口食べさせて貰うと甘いバターの風味が広がる。
瑠夜もチョココロネのお裾分け。
巻貝の先を折り、クリームを付けると指先にまで垂れた。

反対の手で渡すと、和宏から視線の気配。
甘くなった指に舌を這わせている瑠夜を見詰めている。

仕草としては、色気とも幼くも感じるだろう。
和宏の瞳にどちらと映っているやら。
全く無意識での事だったので、瑠夜も今になって気付いた。

何となく、いつもの余裕を保てない気がした。
落ち着こうと手探りで緑茶の缶を当てて口許に運ぶ。

「ん……ッ!すみません、間違えました……」

一口飲んでみると、和宏のコーヒー。
味に驚いて軽く咳き込んだが、まだ微糖なのが幸い。
きっとブラックだったら涙目になっていた。


背伸びしていたいが、向かない日のようだ。
如何にも恰好がつかない。

外見のコンプレックスはなかなか拭えない。
そこは和宏も同じだが、身長で女子より小さな瑠夜の方が不利。
引き締まらない身体つきも発育が悪い所為。
声だけは低いので、喋ればはっきり男と判るものの。

「俺は色んな面見せてくれる方が嬉しいけど。」
「そうでしょうか……」

笑ってみても、照れ混じりになってしまう。
けれど気にしているのは瑠夜だけか。
幼さを隠さない表情で、甘く目を細めて和宏が続ける。

「普段の瑠夜って大人びてるから、隙ある方が近くに感じる……かな。」

結局のところ敵わない。
そして、そう云うところに惹かれる。

改めて自覚してパンの欠片を呑み込んだ。
食べながらの会話は進んで、残り最後の一つきりとなる。
ジャックランタンの黒いリボンが蝶々結び。
ハロウィン仕様に袋詰めされた、小さなパンプキンパイ。

お腹一杯の前に、甘いデザートを半分ずつ。
もう少しだけ此処に居たくて。



「たまにはパンも良いな、また近いうちに行く?」

頷いて、隣り合って歩く廊下は意外と人気無し。
袋も缶も処分した後なので至って身軽。
そうして階段に差し掛かった辺り、瑠夜が足を速めた。

一歩、二歩。
振り返って、和宏の肩に手を置く。

「ぁ……っん……!」

いつも負けてしまって埋められない身長差。
こうすれば上からもキス出来る。
まだ追い付かないけど、届きたいと思う。



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