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== 梅染街 ==

キャラメリゼの後味〈1〉(楔波×和磨×紫亜)

*同性愛描写(♂×♂)

10月は甘い物をテーマにSS書いていきます、今回はプリンで。
今年もハロウィン物アップするので、月末までお待ちをv
まずは双子君と和磨。
時間軸が交差する話なので2つに分けました。


夕方のスーパーは一番混み合う時間帯。
主婦ばかりの中、黒一色の制服姿では少しばかり浮く。
それも容姿の整った男子が三人も居れば。

先程から女性客達の目を引いているのは、双子と和磨。


食料品を買いに行くとしたら、大抵は学校帰り。
電車に揺られる分には袋が邪魔なので桜街に着いてから。

浮世離れした雰囲気の双子の事。
勝手ながら、こう云う場所を好まないと和磨は思っていた。
部屋すらも生活の匂いが無かったのだ、一緒に住むまで。
今でこそ家事全般を引き受けて二人の世話をする形。
夕飯を考えながら買い物する姿、など彼らから想像出来ない。


何にせよ、三人も揃っているなら荷物持ちには困らない。
和磨も非力と云う訳でもないし、立場としては双子の方が主人。
それでも此れくらい協力してもらわねば。

「何か食べたい物ある?」

カートを押しながら、買い物篭に何を入れるか迷う手。
夕飯の一品を決め兼ねて顔を上げる。

「別に、何でも良い。」

双子に訊いてみても、予想していたが同じ返答。
食べ物には大して興味が無いらしい。
単純な美味い不味い程度なら判るようだが、拘りが足りないのだ。
結局、献立を任せられる和磨が頭を捻る日々。


「えっと……、僕、プリン食べたいかな。」

冷蔵庫にある物で惣菜を適当に済ませるとして、次へと進む。
行き先はデザートコーナー。
子供の頃から此処は目移りするだけで楽しい。
小さなケースに盛られたパフェ、シュークリームやエクレア。
ウサギのロールケーキも種類が揃っている。

突然、背後から絡み付く気配。
和磨の肩に顎を載せる形で、紫亜が覗き込む。
一方、楔波と云えば数歩引いた場所でいつもの平静な目。

甘い物に関すれば双子で意見が分かれる。
好んで食べる紫亜に、匂いの時点で眉を顰める事がある楔波。
出されれば口を付けるので嫌いでもないらしいが。
残すようなら和磨が平らげるし。

「プリンなら和の店に行けばもっと美味しいのあるのに。」
「ん……っ、でも、此れが好きだから……」

呟いた紫亜の息が吹き掛かって、痺れに似た感覚。
思わず肩を竦めて口篭もる。
首筋にも大きなピアスが押し当たって冷たい。

3個1パック入りのプリンを引っ掴めば、用は済んだ。
此の態勢から何とか離れようと後退する足。

しかし、それは叶わなかった。
今度は隣に楔波が立ち、籠の中のプリンに視線を落とす。
そう珍しい物でもないだろうに。

「……好き、な。」
「うん、凍らせても美味しいんだよ?」

相変わらず淡々とした声。
和磨が片割れに触れられていても、何とも思わないのか。
一人で慌てているのが恥ずかしくなる。
顔が赤いのは仕方なくとも、先程の震えを押し殺した。

「……ほんま、何にでも言うんやな……お前は。」

何処となく不機嫌に冷めた響き。
意味を図りかねて楔波の方を向いても、ふいと顔を逸らされた後。
妙な燻りだけを和磨に残して。


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