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== 梅染街 ==

ソルベ・サマーシャワー〈3〉(楔波×和磨×紫亜)

*性描写(♂×♂)
昼寝の辺りは当初他の話で使おうと思ってたものだったり。
夏の話、気力があればもう一回書きたいなぁ…


紫亜に吐き出された後、意識が一瞬途切れていたらしい。
熱で朦朧としていたので無理もないだろう。

次に瞼を開いた時、先程より目線が下がっている事に気付いた。
玄関の段差に腰掛けた楔波に背を向け、膝の上。
頭が追い付かない和磨に構わず、双丘を割る刀身が沈み込む。

「ふぁ……ッ、あー……」

重い衝撃に、切ない声が流れ落ちる。
慌てて身動ぎしようとしたら背後から抱き竦められた。
腕の中に閉じ込めるような強さで。

逃げたりしない、と和磨も手を伸ばした。
肩に乗った楔波の顔を引き寄せ、舌を絡め合う。
無理に回した首筋の痛みも気にならない。
今まで重なる事が無くて、ずっと恋しかった唇。


「こっちも、して欲しかったでしょ?」

和磨の下腹部を探る冷たい手。
二度達した後でも硬度は戻って、天を指している。

正面に回り込んだ紫亜が唇を舐め擦り、笑みが艶めく。
割り広げた膝を埋める木蘭色の髪。
先端に舌が這わされた瞬間、増した快楽に眩暈を覚える。

「あッ……、汗、掻いてるし、甘くないよ……?」
「そう?こんなに美味しそうなのに……」

最中でなくても、よく二人から「甘い」と言われる。
強過ぎる太陽を受けてきた身体。
更に醒めやらぬ熱に浮かされて体液に塗れている。
情交の決まりとなった言葉も、今は相応しくない気がした。

切れ切れに訴えても本当に聞いているんだか。
躊躇い無く頬張られて、じわりと汗が伝う。


蜜を啜りながら紫亜が覗かせた舌。
いつもは真っ赤でも、まだソーダに染まって青の名残。
色だけじゃないかもしれない。
楔波とのキスが甘い気がするのも、同じ理由。

こんな行為の激しさと裏腹に、此処だけ子供のように。
何だか可笑しくて思わず和磨の口許が和んだ。
すぐに水音で呑み込まれれば、喘ぎは淫らに熱を上げる。




二人の相手には慣れても、やはり疲労が身体中に巡る。
今度こそ順番にシャワーで汗を洗い落とした後。
部屋着に袖を通した和磨は欠伸一つ。
指先すら力が入らず、床のクッションに埋もれて寝そべる。

そのまま眠りに落ちる手前で強い力に抱き起こされた。
驚いて眼を開けると、楔波の腕。

「寝るんならソファーにしとき。」

眠気で沈みかけていたところに困惑。
急速に意識が浮上する。


床では邪魔だと云う意味か、気遣ってくれているのか。
判別出来ないままソファーに連れられた。
楔波も一緒に横になると、枕のように和磨を引き寄せる。

「あの……、楔波も寝るの?」
「何や、此処は俺の寝床やで?」
「そうじゃなくて、だって、僕が居たら暑いし……」
「……別に。」

素っ気無く返す楔波が眼を閉じたら、会話は終わり。
そう云えば、此処で一緒に眠るのは久しぶり。

長身の男二人にソファーは少し狭い。
真冬なら体温が心地良くても、今の時期では寝苦しくなる。
楔波に「暑い」と拒絶される事を恐れて、最近遠慮していた理由。

それに、飽くまでも客だった去年とは違うのだ。
泊まる時ならば肌を重ねる事が前提。
しかし今は、床を共にしても眠るだけの夜だってある。
距離が縮まってから、変わった事の一つ。

尤も、紫亜の場合はそうとも言い切れないが。
広いベッドの片隅を借りて、平穏に眠れた夜の方が少ない。
色事に限らず、寝入り端に耳を弄られたり悪戯も。


「じゃ、俺も寝かせて?」

瞼が落ちそうだったところに、圧し掛かる重み。
そうして今日も安眠を妨害される。
仰向けの和磨の腹を枕に突っ伏し、床に膝を着く体勢の紫亜。

丁度、猫が丸くなる姿を思わせる。
喉を鳴らして、柔らかく乱れる木蘭色の毛並み。

駄目だと言える訳がなく、寧ろ嫌でもない。
何となく髪を撫でてみたが最後。
玩具とばかりにそのまま片手を奪われ、戯れ始めた。

くすぐったくて堪らないが、意識の天秤は眠りに傾きつつある。
まだ保たれているうちに残り片方を楔波と繋ぐ。
身体は此方を向きでも、胸に抱かれた和磨から表情は見えない。
けれど、握り返してくれたのは確かな力。


「……好きだよ。」

眼に痛む空も、揃っての昼寝も、学校とは違う形。
一緒に過ごす時間はいつも青が絡む。
穏やかに過ぎて、また重なって、確かな物になっていく。

「知っとる。」
「うん、俺も。」

おやすみ代わりの呟きに、返事は期待してなかったのに。
淡々とした低音と舌で転がすような笑い声。
曖昧な筈の関係も、共有する物が快楽だけでない事実。

もう離れる気も離す気も無いのは、同じ。


*end

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