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== 永桃学園日誌 ==

うしろのパディントン(進之助+氷雨)

設定は此方から

夜のコンビニは寮生の溜まり場。


「がーおぅー。」

力の抜ける咆哮一つ、後ろから進之助の腰に絡み付く細い腕。
振り向く間も与えず気配も無く。
喉もとまで上がった叫び声を飲み込んで深呼吸、長い溜息で吐き出す。
正体は判っているのだが、無理やり身体を捻って目で確認する。

「そろそろ離してくんない?」

真っ先に目に付くのは何よりもクマの耳。
冬物着ぐるみパジャマに頭から足首まで包まれ、まるで大きなテディベア。
黒い大きな瞳を此方に向けているのは、氷雨。

「あれ、身長似てるから間違えちゃった。」
「誰だと思ったの?」
「コーちゃん。あ、和磨ちゃんと間違えた訳じゃないから安心して。」
「そりゃショックでかいぞ……」

一度捕獲されたら最後、食べ物を渡すか気が済むまで付き合うか。
解放されるには選択肢は二つだけ。
いつもの事だし好い加減に心得ても良い筈だが、気付けば背後を取られている。
氷雨の行動を読むのは相当に難易度が高い。
それも、今は静まり返った丑三つ時。
誰と逢うか判らない廊下とは云えども完全に油断し切っていた。


「つーかさ……、クマって冬眠してるモンじゃないのかぁ?」
「ううん、ヒサメグマは時々起きてご飯食べなきゃ死んじゃう。」

首を横に振りつつ訴える。
抑揚が無いのは普段通りでも、少しばかり弱々しい声。
要するに腹が減って起きてしまったのだろう。

「コンビニで夜食買うところなんだけどさ、氷雨っちも行く?」
「うん、牛乳プリン食べたい。」
「なら早く脱いで来いよ、待ってるから。」
「いつからそんなエロ台詞言えるようになったの……、しかも現役女子中学生に。」
「着替えて来いって言ってんの、クマのまんまで行く気かいッ!」
「ヌイグルミのフリするから大丈夫、進ちゃん小脇に抱えててね。」
「いやいやいや!俺がヘンな目で見られるじゃん!」
「寂しくてヌイグルミが手放せない乙メンに見られる程度だよ。
 さ、レッツゴートゥーコンビニぃーエンストぉ~♪」

きっと冬の間中、何度でも繰り返されるであろう遣り取り。
どうか、一日でも早く暖かくなりますように……
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